カカリ釣りファンからは「エサ取りが多過ぎて、(狙いのチヌが)釣り辛い」、そんな声が聞かれた今期の日本海側の各地の筏。
小浜湾若狭大島の筏も例に漏れず、仕かけを入れればエサが瞬殺される状況が続いていましたが、ここ数回のシケと寒気の影響で水温もグッと下がり、状況が上向いてきています。
大島西村の西森渡船の船長に聞くと「エサ取りが減って、釣りやすくなった」とのこと。
それに合わせて、チヌの釣果も連日コンスタントに出ています。
連日よい人2ケタ釣果が期待できる若狭大島の筏チヌ
ここ直近の釣果を見ても、チヌは25~40cmをアベレージとして、15尾、19尾、14尾、11尾などと、よい人は2ケタ釣果。

▲10月30日、松本氏24~41cm15尾

▲11月1日、中村氏23~32cm19尾
夏チヌに比べてややサイズもアップしており、多くが20cm後半から30cmほどの、小気味よい引きを楽しませてくれる個体。
短竿でのやり取りが存分に味わえます。
そして、まじる確率が全体的にアップしてきている気配のある40cmオーバーの良型。
年なしまでは届かないものの、40~48cmは各筏で姿を見せており、HPの釣果に上がってくる人の多くが40cm前後をキープしています。

この好調の要因の1つは、船長が言う先述した「エサ取りが減ってきた」から。
釣り人が使用するメインエサにも現れてきていますが、「夏場を思えば、退屈なぐらい(穂先にでるエサ取りの)アタリがない」そうで、オキアミを主力のエサとして十分に狙える状況。

▲この時期のメインエサの1つ、オキアミ
「エサも取られない」と、エサが残るのを嘆くのではなく、エサが残って本命のチヌにエサが届く、という「時合にしっかりとチヌが連発するパターン」だそうです。

▲11月2日、馬場氏夫婦29~36cm21尾
もちろん、時間帯や筏によっては多少エサ取りが活発になる時間はまだまだあるようで、ローテーションのエサとして、サナギやコーンなどの夏場同様、エサ取りに比較的強いエサも持ち合わせておくと、あらゆる状況に対応できそうです。
ダンゴがエサから抜ければエサ取りに瞬殺されるという、ひたすら手返しを繰り返さなくてはいけなかった状況から、じっくりとチヌアタリを待って掛け合わせることに集中できる好況に変わってきた、若狭大島の筏。
チヌを狙うなら、今が釣りやすいハイシーズンですよ!

























