釣った魚を美味しく食べるための「ウロコ取り」。キッチンに飛び散ったりして、正直ちょっと面倒ですよね…。
でも、捨ててしまうそのウロコ、実はその魚が何年生きてきたかが分かる「履歴書」みたいなものだって知っていましたか?
ウロコは「木の年輪」と同じ!?

「え、ウロコで年齢が?」と驚くかもしれませんが、実は魚のウロコって、木の年輪とそっくりな仕組みになっていると言われているんです。
魚は成長するにつれてウロコも少しずつ大きくなりますが、その成長スピードは季節によって違います。
エサが豊富な夏はグングン成長し、ウロコの輪っかの間隔も広くなります。 逆に、水温が下がってエサが少なくなる冬は、成長がスローダウン。すると、ウロコの輪っかの間隔もギュッと狭くなります。
この「冬を越した印」が、くっきりとした線(年輪)になって1年に1回刻まれるのだとか。だから、この線の数を数えることで、「その魚がおよそ何歳か」が推定できる、というわけなんです!
もっと正確なのは「耳の石」らしい…
とはいえ、ウロコは途中で剥がれて新しくなることもあるので、完璧ではないみたいです。

ちなみに、研究者の方がもっと正確に調べる時は、魚の頭の中にある「耳石(じせき)」という小さな骨を使うのだとか。これには、1日ごとの線まで記録されているそうですよ!スゴイですよね。
次に魚を釣ってウロコを取る時、ちょっとまじまじと観察してみてください。ただの面倒な作業が、その魚の生きてきた歴史を想像する、面白い時間になるかもしれませんよ!

























