とあるメーカーに、この時期になると「ある問い合わせ」が急増するといいます。
その内容とは…… 「バッテリーが充電できない」 「電源が入らない」 「充電してもすぐ切れる」 といった、バッテリーに関するトラブルです。
今回は、ビーエムオージャパンに寄せられた実際の相談事例をもとに、意外なトラブルの原因と、誰でもできるメンテナンス術をご紹介します。
実録!「充電が進まない」原因は◯◯だった
まずは、実際にメーカーへ「故障ではないか」と送られてきたバッテリーの事例をご覧ください。
ユーザー様からのお問い合わせ内容は、 「いくら充電器に繋いでいても、インジケーターが2目盛までしか溜まらない」 というもの。


バッテリー内部のセルが劣化しているようにも思えますが、メーカーで詳しく検査をした結果、原因は「端子等のサビ・汚れ」でした。
写真を見ると、バッテリーの端子部分と、充電器(チャージャー)のワニ口クリップに、海水によるサビや塩の付着が見られます。 これらが「絶縁体」のような働きをしてしまい、電気がうまく流れていないようです。
今すぐチェック!ビーエムオージャパン直伝 4つのメンテナンス・ポイント
こうした「通電不良」や「充電不良」は、日頃のメンテナンスで防ぐことができます。特にこの時期は、今年一年の汚れを落とす意味でも以下の4点を必ずチェックしてください。

基本中の基本ですが、最も重要です。釣行後は必ず真水で海水を洗い流し、塩分を除去してください。 (※防水仕様でない部分は、固く絞ったタオル等で拭き取ってください)
汚れを見るべきはバッテリーだけではありません。電気の通り道となる以下3箇所の金属部分に、サビや白い粉(塩)が付いていないか確認しましょう。
・バッテリー本体の端子
・充電器(チャージャー)のワニ口クリップ
・電動リール側 電源コードのワニ口クリップ
もし端子やクリップにサビ・汚れが見つかった場合は、市販のコンパウンド(研磨剤)を使って磨き落とします。ここでの注意点は「削りすぎないこと」です。
NG例: 目の粗いヤスリでガリガリ削る。
メッキが剥がれたり、表面が凸凹になって逆に接触不良を招きます。
OK例: コンパウンドで表面の汚れを優しく磨く。
次の釣行まで期間が空く場合、満充電(100%)のまま放置するのも、空っぽ(0%)で放置するのもバッテリーの劣化を早める原因になります。 インジケーターを確認し、80%前後の残量にして保管するのがベストです。

それでも直らない場合は?
「端子を磨いても改善しない」「自分のメンテナンス方法が合っているか不安」

そんな時は、無理に自己判断せずメーカーへ相談しましょう。 ビーエムオージャパン製品に関しては、公式サイトの「お問い合わせフォーム」から連絡すれば、スタッフの方がすぐに対応してくれます。
道具のメンテナンスが行き届いていると、釣行時のトラブルが減り、釣果アップにも繋がります。ぜひ一度、お手持ちのバッテリーと充電器をチェックしてみてください。

























