……え、マジで?
藪から棒、いや、藪から「26 ヴァンキッシュ」。

26ヴァンキッシュ CE【シマノ】
完全に虚を突かれたというか。アングラー間で勝手に思っていました。「シマノのモデルチェンジは4年周期」だと。
2025年12月5日、急遽発表されたんです。「26ヴァンキッシュ CE」の情報が。




CE=COMPETITION EDITION(コンペティション・エディション)。
和訳すると「競技版」「競技仕様」といったところ。曰く、エリアトラウトやバスのトーナメンターなど己のポテンシャルを最大限に引き出すスペックを突き詰めたモデルとなっているそうで。
公式HPによると、26年限定モデルなんだとか。イメージ的には「17ヴァンキッシュFW」に近いのかも?
| 品番 | ギア比 | 実用ドラグ力(Kg) | 最大ドラグ力(Kg) | 自重(g) | 糸巻量ナイロン(lb-m) | 糸巻量フロロ(lb-m) | 糸巻量PE(号-m) | 最大巻上長(cm) | ハンドル長(mm) | ベアリング数 | 本体価格(税別) |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 1000SSS | 5.1 | 2 | 3 | 140 | 2-100, 3-60 | 2-80, 3-55 | 0.3-120, 0.4-90 | 64 | 40 | 11/1 | 69,800円 |
| 1000SSSPG | 4.4 | 2 | 3 | 140 | 2-100, 3-60 | 2-80, 3-55 | 0.3-120, 0.4-90 | 55 | 40 | 11/1 | 69,800円 |
| C2000S | 5.1 | 2 | 3 | 145 | 3-125, 4-100, 5-75 | 3-110, 4-85, 5-65 | 0.6-150, 0.8-110, 1-80 | 69 | 40 | 11/1 | 69,800円 |
| C2000SHG | 6 | 2 | 3 | 145 | 3-125, 4-100, 5-75 | 3-110, 4-85, 5-65 | 0.6-150, 0.8-110, 1-80 | 81 | 45 | 11/1 | 69,800円 |
| C2500S | 5.1 | 2 | 3 | 150 | 5-110, 6-95, 8-70 | 4-130, 5-100, 6-80 | 0.6-200, 0.8-150, 1-120 | 70 | 45 | 11/1 | 69,800円 |
| C2500SXG | 6.3 | 2 | 3 | 150 | 5-110, 6-95, 8-70 | 4-130, 5-100, 6-80 | 0.6-200, 0.8-150, 1-120 | 87 | 45 | 11/1 | 69,800円 |
| 2500S | 5.1 | 2.5 | 4 | 165 | 5-110, 6-95, 8-70 | 4-130, 5-100, 6-80 | 0.6-200, 0.8-150, 1-120 | 75 | 50 | 11/1 | 70,800円 |
| 2500SHG | 5.8 | 2.5 | 4 | 165 | 5-110, 6-95, 8-70 | 4-130, 5-100, 6-80 | 0.6-200, 0.8-150, 1-120 | 86 | 55 | 11/1 | 70,800円 |
シマノ公式「26ヴァンキッシュ CE」詳細ページはこちら
23ヴァンキッシュとの違いは?
まず、デザインが刷新。19モデルを彷彿とさせる、高級感のあるブラックボディに。


機能面では、23ヴァンキッシュに備わっていた防水性能の一部を削ぎ落とし、回転トルクの低減にこだわり、感度とレスポンスを徹底的に磨いたことで異次元の巻きの軽さを実現。と、ある。
防水性能は23ヴァンキッシュに一歩譲るものの、基本的に淡水・海水どちらでも使用可能なようです。
目指したのは「巻き感度」の極致
「『ヴァンキッシュCE』が目指したのは、23ヴァンキッシュさえを凌駕する圧倒的な巻き感度とレスポンス」
具体的には23ヴァンキッシュでハンドル軸部に採用していた防水シールを非採用とし、ベアリングの一部をグリスからオイルに変更。これにより回転トルクは約25%も低減。水流の変化やルアーの波動をより感じ取りやすくなり、魚がバイトする瞬間を予測したルアー操作さえも可能に。


このハンドル軸部はただ単に防水シールを非採用にしただけでなく、犠牲にしてしまう防水性能を少しでもカバーするために、ハンドル軸部とボディの隙間が最小限になるよう26ヴァンキッシュCE専用設計を施しています。

上記グラフは横軸に「ハンドル回転スピード」、縦軸に「ハンドル回転トルク」を記し、あるハンドル回転スピード時のハンドル回転トルクを23ヴァンキッシュと26ヴァンキッシュCEで比較したグラフ。
ハンドル回転スピードS1(3秒でハンドル1回転のデッドスロー)では、23ヴァンキッシュと比べて26ヴァンキッシュCEの方が約25%ハンドル回転トルクが低い。さらに、ハンドル回転スピードS2(ルアー回収時など高速回転)では、23ヴァンキッシュと比べて26ヴァンキッシュCEの方が約40%もハンドル回転トルクが低くなることが分かります。
エリア競技者必見。 1000SSSシリーズ
1000サイズで目指したのは、ラインキャパシティの最適化ではなく、C2000サイズの完成度をもってしても届かない巻き感度を手に入れるためのダウンサイジング。



1000SSSシリーズは圧倒的な巻き感度を武器とし、コンマ1g単位のルアーを使い分け、ミリ単位の攻防に対峙するアングラーに向けて開発。エリアトラウトのトーナメンターなどに照準を当てた先鋭のスペックとなっています。
この機種について、シマノサポートアングラー シャイン鈴木氏はこのようにコメント。
実は先日のサンクチュアリ戦から導入してました!1000SSSをTコネクション60SUL-Eに合わせたらマジで神!繊細なマイクロスプーンを巻くのに巻取り64センチは欠かせないし64センチの有り難みを改めて実感しました! https://t.co/iFbDuTQ0Zj
— 鈴木将人 (@masato0329) December 5, 2025
バス競技シーンど真ん中 C2500Sシリーズ
バスフィッシング向けのアイテムとしてC2500サイズおよび2500サイズを展開。
このなかでC2500SXGと2500SHGはラインキャパシティや最大巻上長においてほぼ同等のスペックながら、ボディやローターの違いにより自重はC2500SXGのほうが15g軽くなっています。


C2500SXGは、より繊細かつ高精度の攻略を求められる場面でアドバンテージを発揮し、小型トップウォーターやマイクロホバストなどのフィネスゲーム専用機に最適。2500SHGは、オールラウンドにバスフィッシングをカバーします。
詳しくは、インストラクター黒田 健史氏のコメントが分かりやすいかと。
2026年シマノ新製品でヴァンキッシュに競技特化モデルが追加されます🔥
真っ黒なボディに身を包んだ今期のトーナメントを支えてくれた相棒です👍
YouTubehttps://t.co/2xPRqnFIJU
ブログhttps://t.co/i7XGip7x1e pic.twitter.com/1q9CqtnTXp— 黒田 健史 (@Kenshi_Kuroda) December 5, 2025
ハンドルにもCOMPETITIONの最適解を追求
ハンドルには軽量かつ高強度のカーボン繊維強化樹脂CI4+を採用し、ハンドル自体の軽量化はもちろんリール全体の重量も抑制。巻き感度やレスポンスをいっそう向上させています。

加えてハンドルノブも1000サイズには繊細な釣りにマッチする小型軽量I型ノブ、C2000、C2500,2500サイズにはグリップ力に優れる薄型軽量I型ノブと、それぞれに適した形状を選択。
継承した選りすぐりの機能たち
この他、基本的な性能は23ヴァンキッシュを継承。
インフィニティループは、密巻きを超えた「超」密巻き。内部構造の進化によりスプールの上下動を圧倒的に低速化し、ラインを1本1本整然と、緻密にスプールに巻き付けていく機構。

インフィニティループの搭載によってラインの放出抵抗は大幅に低減。抜けるようなキャストフィールを演出するとともに正確で滑らかなドラグ性能にもいっそうの安定感をもたらし、長時間にわたるファイトにおいても大きなアドバンテージを発揮します。

心臓部となるギアにはインフィニティクロスを搭載。ギア歯面の接地面積を拡大し、歯面に掛かる負荷をより広範囲に分散することで、ヴァンキッシュ最大のストロングポイントである軽快さや感度、操作性を一切損なうことなくギアの耐久性の向上を実現。

メインシャフトに搭載されたインフィニティドライブは、シャフトの表面処理や支持形態を見直すことで駆動系の摩擦抵抗と回転トルクを軽減。マグナムライトシリーズの「らしさ」はそのままに、大物とのやり取りにおいても常に主導権を掌握するパワフルな巻き上げを可能にしています。

ドラグワッシャには強化された新素材を用いたデュラクロスを採用。従来のドラグワッシャを構成する繊維方向に直交する形で新しい繊維を織り込み、滑らかで安心のドラグ性能はそのままに耐摩耗性を高めています。

ラインローラーに近接する形でベール部に組み込まれたアンチツイストフィンは、ゲーム中のラインのたるみを抑えることでスプール下部にラインが脱落する現象や、ヨレたままスプールに巻き込まれる現象を軽減するためのパーツ。
キャスト時の不快なライントラブルを抑制し、ノンストレスで快適なゲームをサポートしてくれます。
実機に早く触れたい!

先述した通り、発売は2026年2月を予定されています。
リアルフィッシングショーで早く触ってみたい! 触ってみた内容は、ショー開催後にアップしますのでお楽しみを。

























