釣った魚を「とりあえず冷凍」して刺身にするのは危険!食中毒と劣化のリスク、知っていますか?

「年末に釣れた魚、食べきれないから冷凍しておこう」 「お正月に解凍して刺身で食べればいいや」

もしあなたが、スーパーのアイスと同じ感覚で釣った魚を「家庭用冷凍庫」に入れようとしているなら、非常に危険です。

知識のないまま冷凍すると、美味しくないばかりか、最悪の場合「アニサキス食中毒」の原因になります。 絶対に知っておくべき3つのリスクを解説します。

魚の冷凍保存

リスク①:家庭用冷凍庫では「味」は守れない

お店の冷凍マグロが美味しいのは「-60℃」で保存しているからなんだそう。 一方、家庭用冷凍庫は「-18℃」程度。この温度は魚の保存には「ぬるすぎ」るようです。

刺身として美味しく食べられるのは、「1〜2週間」が限界だと知っておいてください。

リスク②:「一晩冷凍」ではアニサキスは死なない

「冷凍すれば寄生虫(アニサキス)は死ぬ」というのは事実ですが、条件があるんだそう。 国の基準は「-20℃以下で24時間以上」とのこと。

温度が高く、ドアの開閉がある家庭用冷凍庫では、一晩(数時間)程度では芯まで凍らず、アニサキスが生きている可能性があります。 安全のためには、「設定をにして、最低48時間以上」凍らせる必要があります。

リスク③:解凍方法を間違えると「ゴミ」になる

早く食べたいからと、電子レンジや常温で解凍するのは厳禁です。 その瞬間に旨味成分(ドリップ)が流れ出し、「臭みのある水っぽい身」に成り下がります。

刺身で食べるなら、「氷水解凍」か「冷蔵庫解凍」が絶対条件です。

生食用の冷凍、やるならこのルールを守ろう

安易な「とりあえず冷凍」は捨ててください。 安全かつ美味しく食べるために、以下の鉄則を必ず守りましょう。

【水気の除去】 キッチンペーパーで、しっかり水気を拭き取る。
【空気の遮断】 ラップで密閉し、ジップ袋などで空気を抜く(酸化防止)。
【48時間ルール】 アニサキス対策として、丸2日(48時間)以上は絶対に解凍しない。

釣った魚を管理するのは釣り人の責任です。正しい知識で、安全な食卓を守ってくださいね。

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