アマダイ釣りは「底ベタ」が鉄則。その理由、特殊な”口の構造”にありました

アマダイは、砂地の底で生活する魚だ。

アマダイ釣りに行くと、必ず底付近をネチネチと攻める釣りになる。その理由をご存じだろうか?

アマダイの捕食行動が鍵

アマダイの口の構造は少し特殊だ。

砂とエサを一緒に吸い込み、口の中でエサだけを選び取れる構造を持っている。これがいわゆる「砂逃がし構造」だ。

アマダイはゴカイや甲殻類を見つけると、砂ごと一気に吸い込み、口腔内で水流と咽頭歯を使って砂だけを外へ排出する。エサだけが喉の奥に送られるため、砂を噛み続けることなく効率よく捕食できる。

この構造があるからこそ、アマダイ釣りは砂地の底ベタで成立する。

そのため、仕掛けを浮かせすぎると口を使いにくくなる。オモリが底を取り、砂煙が立つ状態こそが最も自然なレンジになる。

もちろん、アピールのために仕掛けを多少巻き上げてフォールさせるのは大事。だが、思っている以上に着底後に動かさなくても食うことが分かる。

アマダイ釣りの基本は、この口の構造を知るとすべて腑に落ちるのではないだろうか。

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