自分の釣りスタイルが確立し始めると、道具への要求も具体的になるもの。
シマノから新登場する「タコマスター XR」は、単にタコを釣るだけでなく、より戦略的に攻めたい中級者の期待に応えるスペックとなっているんです。
タコマスターXR【シマノ】

出典:シマノ

| 品番 | 全長(m) | 継数(本) | 仕舞寸法(cm) | 自重(g) | 先径(mm) | 錘負荷(号) | リールシート位置(mm) | リールシートタイプ | カーボン含有率(%) | 本体価格(税別) |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| S175 | 1.75 | 2 | 111.4 | 149 | 1.4 | 10-80 | 410 | DOWNLOCK | 91.3 | 49,500円 |
| M175 | 1.75 | 2 | 111.1 | 146 | 1.9 | 10-100 | 410 | DOWNLOCK | 92.8 | 49,500円 |
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「手感度」がもたらすアドバンテージ
砂地か、岩場か。
タコ釣りにおいて、底質の把握は釣果を左右する要素。
「タコマスターXR」はリアグリップにカーボン一体成型の中空構造「カーボンモノコックグリップ」が採用されました。これにより、脇挟みした腕や肘へ、海底の質感が響くように伝わる……と。

従来、見過ごしていた地形変化を察知できれば、そこは新たなポイントになり得ます。感度の向上は、アングラーに大きな武器を与えるはず。
手巻きリールに特化した新グリップ

リールシートには「Xシートバーサタイルガングリップ」を搭載。これは手巻きリールでの操作に特化し、パーミング性能を最適化した形状です。
小突き操作が大半を占める船タコ釣りでは、疲労の軽減も無視できません。新形状のグリップは高いホールド性を持ち、アングラーの集中力をサポート。また、フロントのトリガーへ指を掛ければ、軽い力でもロッドを安定して保持可能。

フッキング時のパワーロスやブレを抑え、バラシのリスク軽減にも貢献します。
「柔」と「剛」。スタイルで選ぶ2つの個性
ブランクスには「スパイラルXコア」を採用し、大型タコをはがすパワーと繊細な操作性を両立させました。ラインナップは、負荷号数ではなく釣りのスタイルで選べる2機種。
柔軟なグラスソリッド穂先を採用したモデル。
タコに違和感を与えず深く抱かせ、目感度にも優れます。少しスタックした場所で仕掛けをあえて止めたり、一点シェイクで焦らしたりと、ネチネチとした誘いが得意。
バーチカルの釣りが得意な人や、丁寧なアプローチを好むアングラーに適します。
張りのあるチューブラー穂先により、手感度と海底の解像度を高めたモデル。
テンポよく小突き、キャストして広範囲を探る釣りにマッチ。根掛かりの多いエリアでも、穂先の反発を利用してスタックを回避しやすいのが特徴。「タコロッドは硬めが良い」と考える方に最適です。


視認性を高める穂先カラー

夏の青空や白い雲の下でも視認性を確保するため、穂先には鮮やかなオレンジ色を採用。スレッドを黒に配色してコントラストを強調し、目感度をサポートします。
各テスターのインプレッション

今回のタコマスターXRには、ロッドの特性に「開き」を付けたかったんです。開きというのは、機種ごとの性能の幅のことですね。ですので26タコマスターXRは、S175と、M175の2機種でラインナップしていますが、まったく違う特性を持っています。
S175はバーチカルな釣りに特化した乗せモデル。穂先がとても軟らかく、エギを触ってきたタコに抱かせの間を与えることができます。例えば、石が点在しているエリアでスタックさせ、周辺に居るタコを誘って深く抱かせたい時には最高です。一方のM175はキャストの釣りに最適な攻めの掛けモデルです。穂先はソフチューブトップが採用されたカーボンチューブラーで、反発力が高く高感度。キャストして広範囲をテンポよく探っていき、高活性のタコを掛けていくような人にとっては、唸る1本に仕上がっていると思います。2機種とも全く違った性格のモデルになっているので、オモリ負荷号数で選ぶのではなく、釣りのスタイルに合わせて選んで欲しいですね。
またタコマスターXRから新しく搭載された、バーサタイルガングリップの使用感が非常に良いです。しっかりと握り込めることで、大型のタコを掛けた時の巻き上げもブレることなく安定して行えます。また、手巻きリールに特化しているのでキャストの妨げにもなりません。しかも、テクニカルガングリップ同様、指を掛けられる小さな突起があるので、リールを握り込み過ぎることなく軽快に誘えます。グリップを握る力を少し抜くだけで感度が高まり、普段は気付かない変化にも気付くことができます。この差は大きいですね。このグリップをもっと早く作っておけばよかった…と後悔しています。カーボンモノコックグリップの感度の高さも注目してほしいですね。特にM175では、その恩恵をフルで感じられます。反響する情報が肘や脇からも得られるので、海底形状の変化に気付けます。さらに、ロッド全体が軽くなっているのも、手感度の高さを後押ししてくれていますね。
タコマスターXRは、エリアの水深やオモリの負荷号数で選ぶのではなく、釣り手のスタイルに合わせて選ぶことで真価が発揮されます。初めの1本にも、ベテランのアングラーにも。誰にでも自信を持ってオススメできる1本です。
出典:シマノ

両機種をテストしてきて「メリハリのある調子」を表現できたと思っています。M175は結構固めな調子設計で攻撃的。高活性時にドンピシャです。幅広くキャストしてエギを動かしてアピールしたい時にピッタリ。また、根が荒いポイントでも竿が勝手に根掛かりを回避してくれるので使いやすいです。手感度に振っているモデルですが、目感度も出る不思議な穂先を搭載しています。S175はグラスソリッドのしなやかな穂先のおかげで、タコに違和感を与えにくく、深く抱かせやすい繊細なモデルです。目感度に優れていて、タコが足1本で触ってきているのも分かります。
僕のホームである明石では、この2本をシーズンによって使い分けています。S175はシーズン初期などの低活性時に使います。具体的には5月の解禁から6月の頭くらいまで。この時期はエギを動かしすぎると抱いてこないことが多いです。その時はS175のしなやかな穂先で、誘いの強さをセーブしつつ、違和感を与えずに抱かせます。バラシが多い時にも活躍してくれますね。逆に高活性時は張りのある穂先で、メリハリを付けながらキビキビとエギを動かせるM175の出番。乗り合いでほかのお客さんが乗っている時は、キャストで広範囲に誘いながらエギを目立たせることが釣果に繋がります。攻撃的にエギを動かすことができるM175は、周りのライバルよりも強くアピールできるので重宝します。
今回から搭載されたバーサタイルガングリップですが、一言で言うと「楽」です。手巻きリールに合わせて作ったのですが、コンパクトにリールまでしっかりと握りこめるので、深場で巻き上げるときもかなり楽になりました。従来のテクニカルガングリップよりも軽くなっているのもポイントです。また、個人的にはフォースマスター300などの小型の電動リールにもベストなグリップだと思っています。あと僕はタコマスター XRの軽さにも注目しています。なので、リールの軽さもこだわりたくて、僕が合わせているのはスティーレ 100XG。そこに夢屋ダブルハンドルアルミノブを取り付けて巻き上げ力を高めています。シーズン初期は深場のポイントに入ることが多いのですが、このカスタマイズをすると巻き上げの快適さが段違いですね。
出典:シマノ

僕のタコ釣りはS175を使った釣りが8割、9割を占めています。まず、この竿を初めて使った時に、感度の高さに思わず声が出てしまうほど感動しました。タコが飛んできて、足1本で触っているアタリまで鮮明に伝わってくるんですよ。しかも手感度で。「今、タコが触ってきた」が分かるので、あとはこちらで抱かせる間を作ってあげることができるんです。すると次は、ズシっとしたタコが体重を乗せて抱いたのも分かる。海の中のイメージが映像として想像できるほど、情報を伝えてくれるモデルなんです。S175を使ってから、タコのアタリとその他の違和感とを、明確に見極めることができ、抱かせる間を取れるようになりましたね。曲がりしろのある、柔軟なグラスソリッド穂先ならではの特性だと思います。
M175は潮があまり動いていない時に使います。キャストをして、テンポの早い釣りを展開するのに向いています。小型メインで釣れる時期にうってつけですね。あとは穂先のカラーも非常に見やすいです。僕のホームである明石は5月から夏にかけてシーズンを迎えます。この時期は、目がチカチカするくらいブルーな空に、真っ白な積乱雲が目感度の妨げになることがあります。オレンジの穂先に黒色の配色が見やすく、目感度を損なうことなく釣りが楽しめるのも、この竿の魅力の一つです。
出典:シマノ
折しも、発売はメッカ明石の解禁前。
気になった方は、ぜひチェックを。
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