
竹村勝則 プロフィール
今シーズンに入って初の大寒波がやってきた12月16日、陸上では北西風だが、海上では西風と言うので、この風なら風裏になる貝塚人工島の水路へ出掛けた。
この水路は南北に伸びていて、西岸が釣り場なので、西風なら背後からとなり、工場の建物があるので、風当たりも幾分マシ。
思った以上の爆風で釣り場を探すところからスタート
そう思って行ったのだが、当日は思った以上の大荒れ。
大風に風裏なしと言うが、正にその通り。
出直そうかと思ったが、マキエを用意してきた手前、帰る訳にはいかない。
貝塚大橋付近は風がマシで釣りができそう

貝塚大橋付近の釣り場
それなら、ここから500mほど北の貝塚大橋付近はどうだろうと行ってみた。
風波は二色大橋付近に比べるとマシだったので、ダメ元でここで釣ることにした。
このような天候だから、チヌ釣りの人は誰もいない。
投げ釣りの人が2人、「この風ではどこも行く所がないので」と、竿を出していた。
この付近はカレイのポイントでもあり、秋深まる頃からは、チヌ釣りよりもカレイ釣りの人が多いぐらいだ。
風が強いので仕かけを安定させるために重めの仕かけでスタート
風がなければ、0.5号ウキ、あるいは00ウキで全遊動のスルスル釣りをするのだが、当日は風波があるので、仕かけを安定さ
せるため、1号の棒ウキでオモリ1号、ハリス(濁りがあるので1・75号)2mの中間にオモリB1個を付けて、針はナノチヌふかせ3号と、いつもより重くした。

当日使用したマキエ
マキエはオキアミ3kgを粗潰しにして、マルキユーのナンバー湾チヌⅡを1袋とニュー活さなぎミンチ激荒を2袋にコーンを1缶入れて練る。
サシエはくわせオキアミスペシャルのLとコーン。
風に流されないよう比較的近場から探る
タナ取りオモリで入念に水深を測り、エサを少し底にハワセるようにして釣り始める。
仕かけの投入点は、風波が強いので、ズレないように比較的近場の10m付近を釣るようにする。
以前の実績では、ここでは潮が右(南)へ流れる時にチヌがよく釣れたが、当日は西南の強風に押されて右から左へ流れる。
マキエが効きだすとフグがアタリだす
釣り始めて1時間ほどすると、マキエが効いてきて、フグにエサを取られるようになってきた。
そのうち、ウキがスーッと入るよいアタリ。
1回目は素針を引いてしまったが、2回目のアタリはひと息入れてから合わせると、バッチリ針掛かり。
しかし、釣れたのは20cmほどのフグでガックリ。
それからさらにフグの猛攻で、オキアミはもちろん、コーンでもエサが取られる。
この悪条件下でも、フグの活性がやたら高い。
さらにポイントを変更するもフグが活発…
2時間少々我慢したが、たまらずにさらに貝塚大橋近くへ場所移動。
ここでも1時間ほどマキエをしていると、寄ってくるのはフグばかり。
ここは元々フグが多い所だが、これだけフグが活発だと、チヌを釣るのが難しい。

昨年釣り上げた良型チヌ
朝から6時間、フグに翻弄されてチヌは釣れなかったが、例年、冬場に釣行して、2回に1回は良型チヌを釣っており、50cm級の年なしの実績もある。
貝塚人工島へ渡る2本の橋(北に貝塚大橋、南に二色大橋)があり、この2本の橋の間の西岸側が釣り場。
水際に手すり、遊歩道の後ろに階段があり、足場がよい釣り公園のような所。

二色大橋付近
チヌはどこでも釣れそうだが、釣り人がよく入っているのは貝塚大橋付近と二色大橋付近。
自分は二色大橋近くでチヌの実績が高い。

カレイ釣りの人
チヌのほか、エビ撒き釣りでハネが狙えるし、投げ釣りでカレイも狙える。
冬場の季節風でも釣りができる好場だ。