
大東哲也(おおひがしてつや) プロフィール
今回のレポートは、ケンサキイカゲームで大注目のオモリグです。
オモリグは山陰エリアで、古くから親しまれている釣り方で、ここ数年で関西エリアでも急速に広がってきました。流行りだした頃は、早潮対策として、重いオモリを使用できる仕かけとして広がりましたが、近年は大剣攻略の秘密兵器的存在にもなっています。
オモリグは、エギカラーや、リーダーの長さを調整しながら、イカが乗るパターンを見付けていく釣り。
イカメタルは、細かい誘いを駆使してイカを反応させ、掛けていくゲーム性の高さが魅力の釣りです。
イカメタルと決定的に異なるのは、仕かけのリーダー長で、大体1~1.5mが標準的です。
ただ、リーダーが長ければよいという訳ではありません。潮が緩いタイミングでリーダーが長すぎると、弛んでしまい、アタリが分かりにくくなり、仕かけ絡みのトラブルも増え、手返しも悪くなります。
逆に、潮が速い時に、リーダーが短いとナチュラルなフォールを演出することが難しくなります。ですので、その時の潮の速さに合わせて、リーダーの長さをかえることが、釣果を伸ばす上で非常に重要となります。
また、リーダーが長い分、大きく誘いをかけないとエギが動かないので、誘いはイカメタルに比べて大きめのシャクリで、エギをしっかり動かすことを意識してください。
もう1つ重要な「エギのカラーローテーション」ですが、こちらはイカの反応に応じて、高アピール、中アピール、低アピールのエギを使い分けます。
活性の高い状態はオレンジや黄色などのアピール力の強いエギを使い手返しよく、反応が悪くなれば、ピンクなどの中アピールカラー、さらに反応がなければ、黒などの低アピールカラーのエギにかえて、反応を探ります。
誘ってからのステイの時間や、イカの抱き方、イカの大きさなどを参考に、カラーローテーションを行って釣果を伸ばしていきます。
と言うことで、オモリグで釣果を伸ばすには、「エギのカラーローテーション」と「リーダーの長さ選択」が重要で、これが今回のキモになります。
これを実証すべく、今回お世話になったのは、兵庫県浜坂港より出船の飛龍丸。18時に出港して、約20分でポイント到着、水深30mでアンカリング。
集魚灯点灯までは、底付近中心に、点灯後は、タナを探りながらイカを誘っていきます。
前半は波も高く、アタリもだしにくい状況で、ポツリポツリと言った感じ。エギのカラーをこまめに交換しながら、反応を探ります。
釣れ方や、アタり方はそこまで活性の低い感じではないので、波の影響でエギをしっかりと止められずに、アタリがでていないと判断。
波の影響を減らすため、仕かけを1mから1.5mに変更。
エダ長を伸ばすことでエギが止まる時間が長くなり、アタリが増加。しばく入れ乗りを堪能し、まずまずの釣果で納竿となりました。
潮の速さや向きだけでなく、波による上下動や、イカの活性に応じて仕かけの長さを使い分けることで、釣果upに繋がりますので、いろいろと試していただければと思います。