
横山晴也(よこやまはるや) プロフィール
若狭湾のマイカ(ケンサキイカ)狙いのイカメタルも、シーズン中盤になってきました。ここ数年は8月に入って、突然状況が悪化することがありましたが、今年はまだ釣れている状況です。
さて、今回は7月後半の敦賀の竹宝丸での釣行の話となります。この日は港を18時に出船し、30分ほど走って到着したのは、水深54mの比較的浅いポイントです。潮流は緩かったため、船はアンカリングをして釣りを開始しました。
夏のイカメタルでは、ポイント到着時は日が落ちていないことが多いです。そして、日が落ちるまでは、底中心のイカメタルになりますが、これがなかなか難しいです。
イカも群れがまとまっている状態ではないので、単発のまぐれヒットはあるかもですが、その日のパターンが、この時点で判明することは、まずありません。
かと言って、ここで集中力を使ってしまい、時合にはヘロヘロ…なんてことになれば、目も当てられません(笑)。
私はこの時間は焦らず、お弁当を食べたり、魚探や、ほかの人の釣りを見たりして、日没を待つようにしています。
この日も時合が訪れたのは、漁火点灯後30分してから。水深20m前後のタナで釣れ出しました。
周りを見ながら、最初はアピール度の高いモノをチョイス。ドロッパーは強く発光するダイワのエギ、エメラルダスダートⅡ 2.5号のスーパーグローピンク杉を選択。
メタルスッテは、夜光系とのカラー対比で、当たりカラーへのヒントを炙り出しやすくすることを狙って、赤緑を選択しました。
自分のファーストヒットは、ドロッパーの夜光エギでスルメイカ…。スルメは、やはり光り物が好きなんですね。
ドロッパーが少し大きい気がしたので、同じ夜光ピンクカラーで1.8号のエギに交換すると、今度は狙い通り、マイカがドロッパーにヒット!
夜光カラーに分があることを確信し、メタルスッテも赤黄グローに変更。すると、次はメタルスッテにもヒット!
今日はこれで決まったな、と勝利宣言しようとしたのも束の間。すぐに月が出始め、イカの活性が下がり出します…。
同時に釣れるタナも一段下がり、別のアプローチが必要になりました。
シルエットのハッキリしたベイト系カラーの金、銀、赤テープのエギは不発。全く発光しないタイプのドロッパーも不発。
ここで効果を発揮したのが、ケイムラカラーです。ドロッパーのエギをケイムラカラーにかえ、メタルスッテを赤ピンクグローに交換したタイミングでヒットが連発!
このままペースが崩れずに、納竿までアタリを得ることができました。
ところで、最近の悩みごとは釣れるイカのサイズが小さいことです。群れの中にいるであろう、大きめのイカを狙って、とにかく数釣りをしていますが、なかなか上手くいきません。
ここで、次の手として試したのが、イカの友釣り作戦(笑)。まずイカをヒットさせ、そのロッドテンションから小さいサイズと判断される場合、そのまま少しフォールさせてステイ。
失敗すれば、フッキングした小さいマイカも逃してしまう恐れのある作戦です。しかし、これが今回も成功(笑)。ヒット後、再フォールして止めた瞬間、再び大きなアタリが! 手応えも十分で、上がってきたのは良型のマイカでした!
成功率は、5回やって2回大型が釣れる程度で、決して高くはないですが、サイズ目当てで試す価値はありそうです。
また、掛けた後にフォールを入れても、イカはなかなかバレにくいものです。
今回の試行でバレたのは、1回だけでした(フォール後のステイは短めで。ステイが長いとバレます)。
ロマンを求める方は勇気を持って、再フォールしてみてください(笑)。
今年はずっとマイカが釣れ続けてくれることを心から願っていますが、昨年のように突然姿を消す…なんてこともあるかもしれません。
皆さんも、釣れているうちにイカメタル、楽しんでくださいね。