一言で「釣り」と言っても、釣りのジャンルは幅広く、狙う魚種も無数にあり、エサにルアーとある訳で、一生かけても全魚種を制覇することはできないであろう。
懐に優しい釣りならチャンレジしやすいが、今回、自分1人の力では、絶対に手を出すことができない釣りに参戦してきた。
トローリングでのカジキ狙いだ。三重県で開催された「志摩ビルフィッシュトーナメントin渡鹿野島(わたかのじま)」である。
伊勢志摩へは何度も訪れたことがあるが、噂では聞いたことがある渡鹿野島は初めてで、ドキドキした。
ポンポン船(200円)に乗って島へ渡ると、ビックリするような豪華船が集まっていた。ぶっちゃけ3億円ほどする船が、個人の所有として大会に参戦するために集まっているのだ。その数、40艇以上。
世の中には、間違いなくお金持ちが存在することを、この目で確認した。
1セット100万円はするであろう高級タックルが6本、船にセットされていた。「タックルだけで600万円!」頭の中で計算しただけで倒れそうだ。
リールは、見たことがない大きなベイトリールが装着されていて、横から見ると、私の手の平ぐらいのサイズで、まるで堤太鼓のようだった。
もちろん、ルアーも1つで万越え。フックも2個で5000円と、いちいち金額を聞いては驚いてしまうという小市民の私。
機会があったので、いろんな船の中を拝見させていただいた。応接間ですか? ラウンジですか? ラブホですか? と突っ込みたくなる豪華な船から、速さを求めて軽くするために、余計な物を一切合切排除し、カーボンやら船内を畳にしてる船もあった。
釣り人は、マッチョでヤンチャそうな方が多かった印象だ。やはりビッグファイトをするには相当なパワーがいるのだろう。
大会スタートは、実にエキサイティングで、凄いパワーを持つ船団が強烈な水しぶきを上げ、鳥山やナブラを求めて一斉に走りだす。が、チャンスはそう簡単にはやってこない。
船のオーナーは、チャンスを求めて走り回り、ルアーを入れ直したりとなかなか忙しそうだが、超初心者の私は、邪魔をしないことが仕事だ。
正直、ヒットするまで暇であった。実は、タチウオ(須磨)、イカメタル(舞鶴)、カジキ(志摩)と怒涛の3日連続釣行であった私は、気がつけば完全に落ちていた。
結果、今回は、カジキと一緒に写った写真は1枚もなく、あるのは盗撮された、口をパックリ開けての寝落ち写真のみであった。
お金はないけど、リベンジした~い! 船に乗るか、玉の輿に乗るかだ♪