
横山晴也(よこやまはるや) プロフィール
秋の釣り最盛期。
しかし、未だケンサキイカの復調の兆しが見えない若狭湾。
スルメイカ、タルイカは好調だが…
いつもお世話になっている遊漁船は、浅場でアオリイカ、深場で良型スルメイカとタルイカを狙って出船中です。
イカメタルで狙うことができるスルメイカ、タルイカは好調に釣れているようです。
私は、どうしてもマイカ(ケンサキイカ)を釣りたく、意地になって水深80m前後のポイントを調査してみたのですが、不発に終わりました…。
今月も、新鮮なマイカ情報を提供できません…(涙)。
いまや、イカメタルは誰もが知る釣り方に
さて、イカメタルという釣種が一般的に広まり始めて約10年。
現在では、各社から多種多様なスッテが発売されており、釣り人の選択肢もかなり広がりました。
エギも含めれば、さらに選択肢が増えますね。
その中で、ふとイカ釣りの道具には、布が巻いてあるものが多いことに気が付きませんか?
ルアーの中でも、プラグ、ワーム、ジグなどは、多様なカラーはあれども、布を巻いてあることはほとんどありません。
いったいどのような違いがあるのか
そこで、今回はメタルスッテの布の質感や、機能について、私なりの見解を話したいと思います。
大きく分けて2つのタイプがあります。
1つは、綿をまとわせ、布で包んだ縫いぐるみタイプです(ダイワのイカメタルスッテなど)。
古くからあり、柔らかい触り心地が特徴で、キメの細かい布である場合が多いです。
もう1つは、布を使用しているものの、表面にツルツルとしたコーティングを施したタイプです(アニサキスのアニサキスッテなど)。
布は、目が粗い場合が多く、綿は入っていないので硬い触り心地で、ジグに近い感覚です。
どちらのタイプも高実績です。

上はアニサキスッテ、下はクレイジーオーシャンのメタラー
では、どこで、どのように使い分けをしたらよいのでしょうか。
縫いぐるみタイプのスッテは、綿が入っているために、メッキ塗装や、ホログラム塗装はできません。
ほかのジャンルのルアーでは、パール系やマットカラーといったところです。
パール系やマットカラーが活躍する状況とは、すなわち夜間。
イカメタルは夜釣りですから、相性抜群だった訳です!
一方、コーティングを施したタイプは、下地カラーを存分に活かした使用方法ができます。
メッキカラー、ホログラム、カラーテープなど、自由自在です。
ベイトパターンに合わせて誘いたい時、浅場で漁船の漁火の影響が大きな時に活躍します。
縫いぐるみタイプは、重さの割に軽く、水の抵抗を大きく受けるため、ゆったりしたアクションに向いています。
イカにじっくりとスッテを見せたい時に有効な場合が多いです。
コーティングを施したタイプは、水の抵抗が小さく、スピード感とキレのあるアクションに向いています。
リアクションでイカの活性を高めて、ステイで乗せるなどの、技が光ります。

ダイワのEMイカメタルスッテ、上が通常タイプ、下が綿が多いタイプ
自分の誘いのスタイルに合わせて選ぶ
店頭でメタルスッテの種類に悩んだ時、船の上でどう誘うかをイメージし、ぜひ自分のスタイルに合った物を購入してみてください。
皆さんの参考になれば幸いです。
12月はマイカ復調か、はたまたヤリイカ開幕か…まためげずに調査へ行ってきます!