
竹村勝則 プロフィール
兵庫・明石 海浜ベランダの東端に今回のポイントがある
波止釣りファンの皆さま、昨年の釣り納めと、今年の初釣りはいかがでしたか?
年末年始の天候が、また寒波で、海は大荒れ模様の予報だったので、原稿の締切に間に合わせるため、昨年12月29日(若潮)に釣行した。
当日狙ったのはメバル
狙ったのはメバル。メバルは産卵期で接岸しているので、良型が釣れるチャンスでもある。
今回の釣り場は、兵庫県の明石市役所裏の海浜ベランダ。
ここは駐車場(有料)からも近く、まるで海釣り公園のような所で、水際に手すりがあり、足場がよくて釣りやすい。
ここは、足下がスリットになっていて、ステ石が4~5m前方まで入っているので、そのかけ上がりがメバルなどのポイントになる。
ベランダの東端にテトラが入っているので、見に行くと、メバル釣りの人が2人いた。
その1人がバッカンに、メバルを生かせていたので見せてもらうと、15cm前後のメバルが7、8尾とグレが1尾入っていた。
この人の話では「日中はメバルの型は小さいが、夜は良型が釣れる」と言う。
2人の邪魔にならないよう、前方に出ている小波止へ行くことにした。
波止の先端では、1人だけグレのフカセ釣りをしていた。
話を聞くと「25cmくらいのグレを頭に10尾くらい釣れた」と言っていた。
16時半頃から、波止の外側左のテトラ寄りを、図のようなカゴ釣り仕かけで釣ることにした。
カゴにシラサエビを入れてマキエをするので、無駄がなく、ピンポイントで狙うこともできる。
タナを約2ヒロで、1投目からアイナメの18cm前後が釣れた。
タナが深過ぎたと思い、1.5ヒロくらいにするが、エサ取りのフグが多く、すぐにエサがなくなる。
エサ取りは、暗くなると少なくなるはずなので、それまでの辛抱だ。
17時を回ると暗くなり始め、メバルとガシラが釣れるようになってきた。でも型がイマイチ。
当夜は風がなく、絶好のメバル釣り日和。
前方には電飾鮮やかな明石海峡大橋が見え、ロケーションは抜群。
カゴには毎回シラサエビを入れているので、アタリはあり、退屈しない程度には釣れるが、釣り場の水深とタナが浅いのに仕かけが重すぎて、2号のウキとオモリではバランスがよくない。
さらにはエサを使い果たした。
この時点で、メバル7尾とガシラ3尾の釣果。
時間は19時。
帰るにはまだ早いので、一旦納竿してエサのシラサエビを買いに走り、再度、同じ波止へ行く。
今度は、ノベ竿で電気ウキは3Bの軽い仕かけとした。
先に波止の内側を釣ったところ、際から2~3mの近場で15~18cmのメバルが入れ食い。
タナは約1ヒロ。
先に釣った波止の外側も釣れるはずだと、マキエもせずに仕かけを入れてみた。
ウキが立つと、ほどなくスーッと入る。
これはメバルのアタリだと、ひと呼吸置いて合わせた。
ギューンと竿を絞り込むような強い引き。
竿尻を下げて強引を耐える。
やがて黒い魚が浮いてきたが、重くて上げられない。
糸を持って、そっと引き上げてビックリ。

26㎝のメバル
何と大きなメバルだった(後で計ると26cm)。

当日後半の釣果の一部
その後24cm、20cmの良型メバルに20cm級のガシラもまじり、前後半で合計32尾の好釣果に恵まれ、大満足の釣り納めとなった。
アクセス
今回竿を出した小波止は、海浜ベランダの東端の曲がり角にあり、テトラを10個ほど歩いて波止に降りる。
10mほどの小波止で、外側が1段(1mほど)高くなっている。
波止の付け根にテトラが入っていて、その近くが好ポイント。内側もテトラの近くがポイント。
海浜ベランダは足場がよく、足下はスリットでステ石が4~5m前方まで入っているので、そのかけ上がり付近を狙うとよい。
ここは風があると上撒きでは、マキエを飛ばし辛いので、底撒き器を使って、マキエをするとよい。
明石海峡に面しているだけに、潮の流れが複雑で速い時もある。
流れが速い時、前方は釣りにならないので、そのような時は近場を釣るとよい。