春が訪れると、狙いたくなるターゲットがある。それは「マダイ」だ。美しいピンクの魚体を見ると、春の訪れを感じさせてくれる。
今回は、ブランドマダイで名高い、加太のマダイを狙おうと、和歌山県加太港から出船している、藤原丸へと乗船した。
朝、出船した藤原丸は、およそ20分ほどで「タクラ沖」へと到着した。例年この時期のメインエリアのひとつ「タクラ沖」。水深が浅いのが特徴で、比較的釣りやすいポイントだ。
ポイントへ到着すると、「水深26m。底から2mまで」と藤原船長から指示があり、スタートフィッシング。藤原船長は、細かい指示アナウンスと気さくな性格なため、船長のファンが多い船宿。この日もこと細かく指示してくれた。
この日は、反応がほぼ底で、活性があまり高くないようで、アタリがあっても追ってはこない様子。そんな中でも、ポツポツとマダイが上がる。
この日は、中乗りとして息子の佑樹さんが乗船していた。「こんな時は、基本はデッドスローがいいです」と記者に教えてくれる。
しばらくは、活性も低く、難しい状況が続いたが、9時半頃に状況は一転。魚探によい反応が映る。
「魚が浮いてきたよ。底から4mまで誘って。この反応は食うよ」などと、船長から指示がある。船長の予想通り、時合に突入。船中のあちこちで竿が曲がりだす。
竿の曲がりからして、良型。期待して見ていると、海面に上がってきたのは、50cmを軽く超えた立派なマダイだ。
とても美しいナイスなボディで、思わずヨダレが垂れそうな、見た目だった。
この後、アジ、サバを釣り納竿。
見事な釣果で取材はミッションコンプリートとなった。
「今が水温が1番低い。これから水温が上がれば、食いがよくなって楽しみ」と藤原船長が話す。どうやら、これからマダイも春本番になりそうだ。