大阪湾の船タチウオ釣りの最強王者を決めるべく開催されている「大阪湾タチウオキングバトル」の9月7日、兵庫・明石浦の名田屋乗合船の予選様子をレポート。
当日の予選参加者は7人。
メンバーはよく知った顔も多くて激戦の予感。
6時に港を出発し、ポイント到着は6時半頃、船長の「13時に納竿ですよー」のアナウンスとともにスタートフィッシング。
1投目から左舷の前側に入った助石氏にヒット。
電動リールの巻き上げ音が船中に響き渡る。
するとその横に入った大西氏の竿も曲がり込む。
どちらも無事取り込んでまずは1尾。
朝イチからこの2人の実力者の凄まじいデッドヒート。
どちらかが掛ければもう一方も掛けるといった状況。
2人とも1時間ほどでツ抜けを達成。
船中では未だノーヒットと言う人もいる中、さすがの釣果だ。
しかしここから徐々に均衡が崩れ始める。
手巻きリールでの早巻きで釣る大西氏にアタリが連発。
10時までに大西氏が21尾、助石氏が16尾と5尾の差が付いた。
大西氏が早巻きを多用した理由としては「活性の高い個体を選別して掛けたい。早巻きで追い気のない個体を選別するため。数釣りなのでもう少し小さな個体がほしいけど、今年は型がいいね」と話していた。
活性の高い小型を狙うことで一気に釣果を伸ばした。

前半戦は大西氏が好調に釣り上げて最大5尾の差が付いていた
一方、助石氏はあまり激しくないワンピッチジャークがメインの誘い。
「少しタナが浮くこともあったけど、メインのタナは底から10m前後まで。ワンピッチで2、3回ジャークしてステイは短め、長くて3~5秒くらい」とのこと。
釣況の方は大西氏が少しぺースを落とし、今度は助石氏が連発。
正直どっちが勝ったか分からないくらいの接戦。
そのままどちらが飛びだすということもなく13時の納竿を迎えた。
大西氏に数を尋ねると23尾。助石氏も「20尾は超えている」と話す。
13時半に港に戻り、ドキドキの検量タイム。結果は大西氏23尾、助石氏25尾で見事、助石氏が予選を突破。
予選参加者の半数がツ抜けできなかった中20尾以上釣り上げた2人にはアッパレと言うほかない結果だった。
最後に助石氏のタックルを紹介

ロッドはメタリアタチウオテンヤSP190(ダイワ)

リールはフォースマスター600DH(シマノ)

この日反応がよかったと話していたのは船太刀魚テンヤ速掛型(ハヤブサ)のステルスブラックホロゼブラ
予選は10月末までのロングラン。あなたもぜひ参加してみてはいかがでしょうか。
※この記事は9月20日発売の週刊釣場速報に掲載された記事を再編集、加筆したものです。