魚の旨みを引き出すワザとして「熟成させる」というものがあります。
熟成とは、その魚本来が持っている旨みを引き出す手法。ただし、それには「適切な処理」をすることが条件となります。
寝かせることで旨みが凝縮 味もより深みが増します

炊き込みご飯にもオススメ
そんな熟成法を知り尽くすのが津本光弘さん。
津本さんといえば、話題の魚の旨みを引き出す技法「津本式・究極の血抜き」を編み出した方。
津本式・究極の血抜きのスゴイところは、「最も魚が美味しくなる状態まで保存可能」となったこと。
すご~く簡単に津本式をまとめると、血抜きをする、内臓などを処理する、そして「脱気・密封処理」すること。これにより長期間熟成が可能に。あとは最高の時に食べればよい。
ただ、問題はその保存方法。せっかく上手に血抜き処理ができても、保存がイマイチなら台無しに…。
誰でも簡単に熟成ができる!「津本式密封パック器」
そこでオススメしたいのが、ハピソンの「津本式密封パック器」。究極の血抜きの最終工程といえる保存を、誰でも簡単に確実にできてしまうアイテムです!

△津本式とのコラボ第3弾アイテムとして、2021年12月に登場した津本式密封パック器
まず、どんなものか全体像を説明します。
本体に専用の抗菌ロール袋をセットし、下処理をした魚を入れる。あとはボタンひとつで超簡単に密閉状態を作れる、というもの。
よくある食材密封パック機と似ている!?と思われた方がいたら大間違い!
そこには津本式を名乗るだけのあるコダワリが隠されています。では、使い方などをご紹介していきましょう。
出典:ハピソン公式「津本式密封パック器用抗菌ロールパック」詳細ページ
使い方をご紹介する前に、専用の「抗菌ロール袋」について簡単に。
抗菌処理がされた袋に入れて密閉するため、長期間の保存がききやすく、より美味しさがギュッと詰まった熟成を作ることができます。
ロール状になっているため、長さの調整も自在で、利便性が高いのもポイント。耐熱耐冷温度は-30℃~100℃と、湯煎や電子レンジでも使用可能です。
使用したロール袋は洗って再利用も可能とのこと。

△抗菌ロール袋の幅は約280mm
出典:YouTubeチャンネル「究極の血抜き津本式/Tsumoto」詳細ページ
ちなみに「津本式密封パック器」にはあらかじめ、1.5mの抗菌ロール袋が付属。こちらはHapysonShopにて別途販売しております。
操作方法
それでは実際の使い方を。
この手の説明は、動画でのチェックが分かりやすいのでまずは以下の動画をチェック。
とても簡単ですよね。
まず最初の準備として、下処理(血抜き・内臓処理)を行った食材の水分をしっかり拭き取ること。
出典:YouTube「Hapyson公式チャンネル」詳細ページ
電源を入れて、抗菌ロール袋の底を作る

電源が入ればランプが3つ点灯します
コンセントをつなぐと、電源が入ります。抗菌ロール袋をセット。
まずはロール袋の片側を熱で固着します。要するに袋の片側を閉じるわけですね。
抗菌ロール袋をセットしたら…「シールボタン」を押す。これだけ。
過熱でシートを固着している最中は、ボタンが点滅。完了したらボタンのライトが消えます。

固着が完了したら、赤のレバーを押してカバーをあげます
入れる魚にあわせてシートをカット
入れる魚のサイズにあわせて、ロール袋をカット。どこをカットしてもいいので、切り身や半身などサイズを自由に調整ができるのがメリット。
魚を袋に入れて脱気・密閉で完成!
魚を入れたら、あとは再びカートリッジにセットして脱気・密封処理をしていきます。
閉じた方とは逆側をセットしたら、「強」または「弱」ボタンのどちらかを選択。
これは脱気の強さを表しています。強・弱の目安については後述します。
ボタンを押して脱気されたら、最後にシールボタンを押して密閉完了。このまま冷蔵庫に数日保管、もしくは冷凍保存も可能です。
ちなみに、カートリッジは脱着が可能。万が一、袋内の水分が脱気の際に入ってもカートリッジ内に貯まり、機械内部への浸水を防ぐ設計になっています。
美味しく熟成させるポイント
美味しく密閉するポイントの一つが、脱気の強弱。
特に美味しく食べるためには、魚の身の繊維がつぶれる、つぶれないは非常に重要なポイント。「津本式密封パック器」はそうした調整も可能です。
切り身や、身が柔らかい魚に関してはつぶさないように調整しながら脱気させましょう。もちろん魚以外の、湿気に弱いコーヒーやパスタ、お餅といった食材にもオススメです。
漬け系のタレなど水気にも使用可能で、脱気の際は水分を吸い上げにくい弱を使用するのがオススメ。逆に身が硬いものに関しては強で、しっかりと脱気するようにしましょう。
干物の保存にもピッタリ!

味噌漬けや麹漬けなどにもオススメ
ちなみに、封を閉じるシールボタンに関しては、ほぼほぼ脱気はありません。
脱気・密封を行う強さに関しては、「魚もしくは切り身から水が出てきた瞬間にストップ」がベストとのこと。
切身はつぶれやすいので、強すぎに注意しましょう。
脱気・密封する際は、リードペーパーなどであらかじめくるんだ状態で脱気・密封を行うのがオススメ。
ちなみに、抗菌ロール袋は強い素材なので、魚のヒレで裂けたりすることも少ないとのこと。耐水紙に関してはあえて使わなくても良いそうです。
一家に一台欲しい!「津本式密封パック器」
「津本式密封パック器」は津本式では欠かすことのできない密封工程を快適にしてくれるアイテムです。
実際、この脱気・密閉がされているのといないのでは美味しさも大きく変わります。もちろん、密閉されることで美味しさを維持したまま冷凍保存も可能。釣った魚はもちろん、スーパーのお肉なども簡単に熟成できるなど、一台あると様々なシーンで活躍します。
せっかく釣った魚であれば、やはり美味しく召し上がりたいのが釣り人の性というもの。ぜひチェックしてみてください!
脱気圧 | 質量 | サイズ | 消費電力 | 接着部温度 | シール 可能幅 | シール時間 | 付属品 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
約60kPa | 約 2.3kg | 約幅380 mm×奥行 130mm× 高さ95mm | 約150W | 約160℃ | 最大 300mm |
約7秒 | 抗菌ロール袋
約幅 280mm× 長さ1.5m (※YH-36Rは長さ6.0m) |
ハピソン公式「津本式密封パック器」詳細ページはこちら
出典:YouTube「Hapyson公式チャンネル」詳細ページ
