人気の大衆魚「イサキ」
釣り人なら誰しもが、もう1度食べたいと思う魚がいるはず。
筆者は、「イサキ」が好きで、旬を迎える5~6月になると、食べたくなる。
刺し身や煮付け、炙り、塩焼きと、どのような料理でも美味しい。
しかし、筆者がいまだに忘れられないそのイサキは、5~6月の旬の時期ではなく、秋だ。
9月に釣れた加太沖の「イサキ」
釣れたのは和歌山県加太沖。このエリアでは、”ギジエマダイ”と呼ばれる、全長10m以上の長い仕かけと、ビニールなどをエサにイミテートした、ギジエを使用する伝統釣法がある。
こちらがギジエマダイの一般的な仕かけ図
ギジエの一例
その名の通り、タイをメインターゲットにする釣りだが、時期がくると、イサキも釣れるようだ。
脂の乗りが抜群な最高の魚体
秋のイサキ…、あまり聞かないから脂もたいしたことないのではないかなと、思っていたが、体高は抜群で身の張りもいい。
これは美味そうだと、家に帰って腹を出してみると、内臓には脂がたっぷり巻いている。
これは確実に美味い! と、2、3日寝かして食べてみると、脂の乗りに驚いた。今まで食べたことがない脂の乗りと身の締まりで絶品だった。
この時の美味しさが脳裏に焼き付いていて、いまだに忘れられない。
これから、加太沖のイサキは”裏旬”とも言える好シーズンに入ろうとしている。
もし気になる方がいたら、ぜひこのイサキを味わいに釣りに出掛けてみてほしい。
あまりの旨さにほっぺが落ちるほどだ。