ジギングやタイラバでヒットするも、「うわ~! これは絶対アイツや~、最悪や~」と、ひどい言われ方をする魚、「ESO(エソ)」。
しかし、地域によっては、高級魚として扱われていて、蒲鉾(かまぼこ)の材料としても有名な魚なのに、釣れたら必ず文句を言ってからリリースされている理由は、いったい何なのでしょうか?
確かに見た目は怖いですが、ちゃんと料理をすれば美味しい魚であることを知ってもらいたい!
「やった!エソや~」とキープするアングラーも増えていくのかもしれないと思い、私は良型のエソが釣れたら、喜んで持ち帰っています。
今回は、大型のエソを狙うべく、イカメタル釣行で大ダイを狙う「イカタイ」ならぬ「イカエソ」に挑戦してきました。
私の仕かけは、イカを丸ごと1匹使いません。筒の部分は人間が美味しくいただく部分として持ち帰り、ゲソの部分だけを仕かけにかけて落とします。海底でゆらめく内臓とキラキラする目が有効なのか、自分の場合は1匹丸ごと付けるよりは、こちらのセコイ方が効果アリと感じるため、決まってそうしています(笑)。
ゴゴゴゴゴゴ、というアタリを見極めたら思いっきり竿を持ち上げ鬼アワセ!
自己記録更新の65cmの大型エソが釣れてめちゃ嬉しかった~
筆者は、大ダイよりも大エソで大喜びでしたが、一般的には真鯛釣りや青物釣りでのゲストとして釣れる魚。
前置きが長くなりましたが、今回は、釣りをしている中で全国ほぼどこでも釣れるゲスト料理をご紹介します。作り方は超カンタン。「切って」「漬けて」「揚げる」だけ。
我が家では、ずっと鶏肉の唐揚げだと思ってペロリと爆売れ料理でした。美味しいこと間違いないので、ぜひ、エソの正体は明かさずに食卓に並べてみてください。
先入観なしの美味しさに、大人も子どもも虜になるはずです。
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エソの唐揚げの材料(2人前)
●エソ 1匹
●酒 大さじ2
●しょうゆ 大さじ2
●みりん 大さじ2
●チューブしょうが 3cm
●チューブにんにく 3cm
●片栗粉 適量
●サラダ油 適量
それではクッキングスタート!
エソの下処理
ウロコを取り、金タワシかスポンジでヌメリをしっかり取る
頭を切り落とし内臓を取り出す
三枚におろす
指を身に沿わせ、大きめの骨が当たる所は抜いていく
ある程度骨抜きができたら、皮目から下5mmぐらいを残しながら骨切りをする
ひと口大にカットしておく
エソの唐揚げの作り方
酒、しょうゆ、みりん、しょうが、にんにくを混ぜ合わせる
一口大にカットしたエソの身を、10分~15分程度漬け込む
油を170℃~180℃に熱しておく
揚げる分だけ片栗粉にまぶし、粉をはたいてから油調する
両面ほどよくきつね色になり浮き上がってきたら、バットにあげて油をきる
お皿に盛り付けて完成
調理のポイント
エソは、ヌメリがあり独特な香りを持っているため、ウロコとヌメリ取りは必ずシンク内で行い、まな板に生臭みを持ち込まないように気を付けましょう。頭と内臓を取り出す際も、キッチンバサミを使ってシンク内で行うといいですね。
また、骨が多いため、骨抜きを用意しましょう。
今回は、皮はひかずにそのまま使います。
取り切れない小骨が口に当たらないように、骨切りをして揚げていきます。
尻尾から肛門あたりまでは骨がないので、この部分はお刺身にすると美味しいですよ。
写真は厚切りですが、薄造りにして薬味と一緒にポン酢でいただくのもオススメ。
いかがでしたでしょうか。
肉食だった息子達は、魚だとは思わず子どもの頃からずっと喜んで食べてくれているお料理です。
今回は、色々釣れた中でも40cm程度の中型を使いました。
塩焼き、さつま揚げ、フライにしても美味しくいただける白身のたんぱくなお魚「エソ」。
ちょっぴり骨が多いけど、食べたら美味しい一品に生まれ変わります。
みなさんも次から持ち帰りたくなるかも。
