イカ釣りに必須「スッテのカラーローテーションってどうすればイイ?」実釣経験豊富な仲乗りが教える【実践的イカメタルのカラーローテ】
ケンサキイカ狙いで大人気のイカメタルゲーム。
ライトタックルで手軽に釣れる反面、釣果を伸ばそうと思えば、ゲーム性の深い釣りでもあります。
イカ釣りには「当たりカラー」と呼ばれる、その日その時点でよく乗ってくるスッテやエギのカラーが存在すると言われています。このカラーを見つけ出せば、アタリまでの時間が短く、場合によっては入れ乗りということも。
そのため、釣果を伸ばしたいアングラーはスッテやエギのカラーローテーションを行います。慣れた人は、「このカラーで試して、次はこれ」という風にローテ方法が確立している人もいますが、ビギナーや初中級者は、ローテーション自体どうしたらよいのか分からない人も多いのでは?
そこで今回は、鳥取・賀露港の久幸丸で仲乗りをしている馬ノ介氏に、本人が実践しているメタルスッテとドロッパーのカラーローテの方法を教えてもらいました。
鳥取・久幸丸の仲乗り、馬ノ介氏の実践的カラーローテ
馬ノ介氏は、仲乗りをしながらも乗船者にタナやヒットパターンを教えるために、実釣してケンサキイカを釣っていきます。その腕前は、名手と呼ばれるレベルに匹敵するほど。ほんの短時間でも、「えっ? もうそんなに釣れたの?」と驚かされるほど、的確にその日のパターンを見極めていきます。
その馬ノ介氏が、メインに使っているメタルスッテのカラーがこちらの3色↓
上からピンク系、赤緑、赤系です。
ドロッパーはエギをメインに使用しますが、こちらは鳥取でのご当地カラーと言われる信号機色、赤、黄、青(緑)に加えて、紫や黒なども揃えています。
では、そのカラーローテの手順の一例です。
シーズンにより傾向がある場合は別ですが、基本的には釣り開始時のパイロット的な組み合わせが、こちら↓
メタルスッテにピンク系、ドロッパーに赤系を入れます。
まずは、これでイカの反応をチェック。どちらに乗るか、様子を見ます。
ここからは仮定の話。
例えば、ピンクのメタルスッテに乗ってきたとします。
そうすると、次はドロッパーをピンクに、釣れたメタルスッテは赤緑など別のカラーにチェンジします。
なぜイカが釣れた方のカラーをチェンジしていくのかと言うと、これはメタルスッテのカラーが合っていて釣れたのか、その動きや姿勢が合って釣れたのかを確認するために、あえてカラーをチェンジ。
そして、ピンクに釣れたので、掛からなかった赤系のドロッパーをピンクに変えるんです。
これで次の反応を見ます。
そこで、次もピンクのドロッパーに乗ってくれば、ピンクが当たりカラーと判断して、メタルスッテもピンクに戻すという具合に、カラーをイカが反応する色に合わせていきます。
また、馬ノ介氏は当たりカラーが分かっても、同じ仕かけを何度も続けて入れません。さらに、そこからもう1段階深いカラーローテに入ります。
それが、こちら↓
この上のエギの写真を見て分かる方、流石です。
見た目は赤緑系の同サイズのエギ。
ですが、違いがあるんです。
それは、同じに見えるカラーでもアピールの違いです。これらのエギはグローであったり、ケイムラであったり、無発光であったりと、アピールの質が異なるんです。
当たりのカラー系統が分かれば、今度は同じ色でもグローやケイムラなどを使い分けて、さらに当たりの核心に近付くように探っていく。これがカラーローテで釣果を伸ばすコツと教えてくれました。
だから、馬ノ介氏は同じ系統のカラーでも、アピールの異なるエギを多数所有しています。その一部がこちら↓
赤系
ナチュラル系
黒系
同じカラーで異なるアピール。この辺りもカラーローテの意識に入れていくと、今まで以上に釣果が伸びてくるのではないでしょうか。
ちなみに、馬ノ介氏がホームグラウンドとする2022シーズンの鳥取沖は、当たりカラーが日替わりということが多かったそうです。
そんな時こそ、カラーローテで、いち早くイカがよく反応する当たりカラーを見付けていきたいモノですね。
最後に、馬ノ介氏に「数あるドロッパーの中でも、今期の鳥取での絶対的な必殺のカラーってありますか?」と聞くと、ニヤッと笑って、この2つを前に筆者の前に置いてくれました↓
鳥取沖のイカメタルシーズンは終盤に差し掛かっていますが、一方で秋イカの気配が見えだしたとの情報もあります。
また、カラーローテの考え方を覚えておけば、今シーズンだけでなく、来期以降も自分の釣果を伸ばす引き出しのひとつになってくれるハズ。
実釣経験豊富な仲乗りのカラーローテ法、ぜひ参考にしてみてください。