
高槻 慧(たかつき さとし) プロフィール
定点バイブレーション釣法とは
定点=一切巻かずにタナを決めること。
手巻きや電動微速巻きをしながら叩くバイブレーション釣法に対して、1番アタリの多い位置で巻かずにその場で叩くのが、定点バイブレーション釣法です。
追いが悪く、フッキングミスをしてしまった時のフォローとしても使えるので、追わないような渋い時間帯に、ぜひ試してみてください。
予選会の模様&テクニックを紹介
今回は、9月3日に行われた、泉佐野の上丸の予選会の模様も踏まえて、渋い時間帯に効いた方法を紹介します。

メインタックルの極鋭タチウオテンヤSP EX AGS184、NEWシーボーグ200JL-DH
前半から中盤のポイントは洲本沖。アタリはあるものの、タナや誘いが合わないと、なかなか難しい状況でした。
80m付近にタナを見付けられたので、ハーフピッチ2回&ステイ3秒でアタリをだして、即掛けはせずに、深追い掛けで本アタリを丁寧に取っていく釣り方で、コンスタントに釣ることができました。
テンヤはダイワの快適船タチウオテンヤSS40 TGをチョイス。以前、この連載でも紹介したダブルエサ止めケンカスタムです。
フックはノーマルとミドルに加え、改造したショートシャンク仕様の3種類を準備。
二枚潮だったり、魚のサイズが大きい時はノーマルフック。潮が緩かったり、魚のサイズが小さい時はミドルフック。
その中間にショートシャンク改といった感じで、その時に1番適したフックサイズを見付けていくことで、掛かりやすくバレにくい、打率のよい釣りが展開できました。
また、サンマだと、いまいちアタリが遅いこともあって、ギュッとイワシのHARDタイプを使ってみたところ、アタリも早く、エサ持ちもよくて、大活躍!
11時を回った頃にはタチウオは20尾程度。しかし、潮も止まり、サバフグが湧いてきてしまったので、ポイントをアカマツへと移動します。
アカマツでは、連日の大船団。魚もスレてきているのか、アタリが遅い状況だったのですが、ここでは「定点バイブレーション釣法」が炸裂!
ベタ底の83~85mにタナを絞って、定点で竿を3、4秒叩いては止め、叩いては止め、を繰り返していると…止めた瞬間に、ポーンと勢いよく跳ね上げアタリがでるんです。
このアタリ方ならスカることも少なく、追わせる必要もなく、かなりの打率で順調にタチウオを釣ることができました。
テンヤのカラーも、グローから紫ゼブラに変更し、ワントーン落としたのもよかったと思います。
時おりくるチャンスタイムは、しっかりとモノにしつつ、渋い時間帯にどれだけ釣れるかが、勝負の分かれ目。
皆さまの引き出しの1つになれば幸いです!