ビギナーでも気軽に船釣りを楽しむことができる、和歌山・串本のカセ。
今回は、悪天候でも比較的穏やかなポイント”センカイ奥”で狙うことができる「グレ」にスポットをあてて、大島フィッシングのベテラン釣り師、兼崎氏に教えてもらった釣り方をお届けしたい。

兼崎氏
グレのタックル&仕かけ
ここでのグレの狙い方は、基本的には”ズボ釣り”と呼ばれる、ハリスに針、そしてオモリを付けただけのとてもシンプルな釣り方で狙う。
グレ釣りと言えば、難しく感じる人もいるかもしれないが、磯竿だけでなく、ライトルアーロッドなどでも代用できるため、簡単だ。
また、エサ取りが多くなれば、反転カゴやマグネットカゴを付けて、サシエがエサ取りに取られないようにタナまで落として釣るのがよい。
エサ~養殖ペレットを使用
串本のカセでは、グレを狙うのに養殖ペレットを使うのが基本。
マキエ用の硬めのペレットとサシエ用のモイストペレットがある。
こちらのエサは、予約の際に伝えておけば船宿で用意してくれる。1日釣りを楽しむなら、1人分でマキエ4杯分(1杯700円)、サシエは1パック(700円)が必要量となる。
サシエの付け方だが、ひとつ手に取り、よく揉む。乾いてきたら少しだけ指先を濡らすと練りやすい(濡らし過ぎるとかえって付けにくくなるので注意)。
そして針を隠すようにして、涙型に付けるのがよい。エサ取りが多い場合は、2つ分を付けるのも効果的だ。
基本の釣り方とコツ
①マキエを撒く
②仕かけを入れる
③タナ(底から3-5㍍上)で、仕かけをステイ
④時おり竿を上げ下げする⑤穂先を押さえ込むようなアタリがあれば、全て即合わせ
⑥やり取りを楽しもう!
ドラグは、強く引っ張れば滑る程度にしておく。底は根が荒いため、状況に応じてドラグ調整するのも大切。
フカセ釣りもグッド
ベテランの兼崎氏は、ズボ釣り以外に、ウキを使用してフカセ釣りで狙うことも多い。ウキ釣りは、通常の磯のグレ狙いと同じような仕かけだ。
ズボ釣りはカセの真下を狙うが、フカセ釣りでは、幅広く探ることができるため、ズボ釣りでアタリがない時などで有効な場合がある。タナは8~12m、ハリスは2ヒロが基本だ。
串本のカセのグレは、よく肥えており、脂もたっぷりと乗っている。
ぜひ、美味しいグレを釣りに出掛けてみてほしい。