釣り場に近い釣具店に行けば、いろんな種類の活きエサを扱っていて、初心者には聞き慣れないエサもたくさん並んでいます。
実際にどんなエサなのか、何の釣りに使うのかなど、謎が多く、手が出し辛いのではないでしょうか。
そこで、今回はあまり馴染みのない、ある虫エサについてピックアップしたいと思います。
それは!
「ボケ」です。
名前を見ただけでは、全く想像できないですよね。
実際のボケを見る前に、このエサ(生き物)がどんなものかを解説します。
「ボケ」という生き物、正式名称は「ニホンスナモグリ」、「スナモグリ」と言います。2つあるのは、釣具店で販売されている「ボケ」には、この2種類が混在しているから。
分類で言うと、「節足動物門甲殻上綱軟甲綱(エビ綱)真軟綱亜綱(エビ亜綱)エビ上目十脚目異尾下目スナモグリ科スナモグリ属」。エビという文字が並ぶように、見た目はエビに似ていて、ヤドカリの仲間なんだとか。
では、実際にボケをご覧いただきましょう。
「ボケ」は、砂の中に潜って生活していて、左右のどちらかのハサミが大きく成長するそう。
魚はボケの半透明な色、柔らかい殻、味がお気に入りだそうです。
狙えるターゲットは、チヌ、キビレ、カレイ、アイナメなど。今の時期、乗っ込みのチヌ、花見ガレイと言われるほど旬のターゲットです。
さらに春から初夏にかけて、産卵期を迎える「ボケ」。魚はその卵を持ったボケが大好きなんだそう。
「ボケ」を使わない手はないですよね。
ただし、弱りやすいのが玉にキズ。抜群の集魚力を持つ「ボケ」ですが、エサ持ちの悪さがネック。
温度変化にも敏感なので、扱いには注意して下さい。
現在は国産のモノと中国産のモノがあるそうなんですが、穫れる場所が年々少なくなってきているようです。今でもほかの活きエサに比べ、値が張るのですが、今後価格が上がるかも。
でも元々自然に存在する生き物なので、もしかすると釣り場の近くの砂浜にいたりするかも知れませんね。