春はチヌやマダイの乗っ込みの季節と言われます。
乗っ込みは、釣り人にとって本命のターゲットが型揃いで荒食いも期待できる絶好のチャンス。
これを逃す訳にはいきませんね。
先日、乗っ込み間近の兆しが見え始めたのが、福井県小浜湾の若狭大島の筏チヌ。
西森渡船では、40cmオーバーのチヌが上がっていました。
4月14日は涙水の各筏に好釣果が集中。
大津の森氏がチヌの41cmをサナギコーンで上げたほか、金山氏がボケでチヌの42cm、川本氏がチヌの25~36cmを3尾上げていました。
森、金山両氏に話を伺うと、「釣れたのは朝の1時間」。金山氏は「ダンゴを撒く前にモーニング狙いでボケをノーシンカーで落とし込んだところ、着底して少しハワていた時に、ククッとアタリ、送り込むとそのままスーッと入った」とのこと。
森氏も「幸先よく6時半頃に釣れて、安心しました」と、こちらも朝イチの時合に仕留めて喜んでいました。
ただ、その後は先日の雨で水温が一気に下がったのか、エサ取りを含めて魚の活性は低く、チヌらしきバラシが1度あっただけだそうです。

▲森氏のチヌ41cm

▲金山氏のチヌ42cm
このうちの40cmオーバー2尾は筆者も現認しましたが、お腹はふっくらと膨らんできており、帰港時に乗船場で捌いていたチヌのお腹からは、ドッサリと卵が出てきました。
西森船長もこれを見て「お腹が膨れて卵が入ってきているし、もう乗っ込みも直前ですな」と満足気。
若狭大島の筏は、いよいよ春の乗っ込み好シーズンを迎えそうです。
また、当日はチヌのほかにまじりモノでアジも釣れていました。
涙水筏で釣れていたサイズは20cm級でしたが、船長いわく「先日は冠者島(筏)で30cmオーバーの大きなアジも釣れていた」そう。
「大きな尺アジは回ってきて、すぐにどこかへ行くのか、釣れる時期が例年なら半月ほどと短いけど、型がよいだけに人気がある」とのこと。
大物を狙うチヌ釣り師も、美味なアジを釣りたい五目狙いの人も、春の絶好シーズンを迎えた若狭大島の筏がオススメです。