釣場速報本紙で月1回の連載を寄稿して頂いているnomi氏。今回は、過去5年間寄稿の中から、気になる記事をピックアップし、紹介していきたいと思います!
いったいドレくらいでスレるの?
「スレてきたって言うけど、どれぐらいでスレるの?」イェス、ノミラボにお任せ。実験開始だぜ。ギュイ〜ん。
ルアー釣りをしていると、さっきまでよく釣れていたポイントで、急に釣れなくなる。そういう時によく「スレてきた!」というフレーズを聞く。一体同じ魚が、どれぐらいでスレるのか調べてみる。
今回は、我が家で飼っているタナゴに協力してもらう(すまないタナゴ)。普段のタナゴ釣りはエサを使うが、今回の実験はルアーで釣らないといけない。そもそもタナゴがルアーで釣れるのか?
いろいろ考えた結果、「フライでなら釣れるんじゃないか?」ということでタナゴの針に、直接フライを巻いてみる。しかし、さすがにペットで飼ってる魚を釣るのは抵抗がある。
なので、スロート部分をペンチでカットし、ほぼストレートの針金状にし、タナゴにダメージがないようにする。そこにダビング材を巻くと、なんとなくエサを付けている針のように見えなくもない。
それをノベ竿の先端部分にラインを付け、オモリと針を取り付けると、いっぱしのタックルの完成だ。フライを、タナゴが10尾入っている水槽に投入する。
エサ釣りでは特にアクションさせないのだが、ルアーなのでチョンチョンとアクションを入れる。そうすると、予想外の好反応(ナイス、我が家のタナゴたち)。
口で咥えたら1度フライを水槽から抜き、再度投入し、各回の様子を記録していく。
今回のフライでの検証結果は!
1~4回目:激しくバイト
5、6回目:反応が少し落ちる
7、8回目:バイトが浅くなる
9~11回目:さらにバイトが浅くなる
12回目:反応なし
13回目:激しく誘うとバイト
14回目:反応なし
15回目:粘るとバイト
16、17回目:反応はあり
18、19回目:反応なし
20、21回目:反応はあり
22回目:反応なし
23回目:反応はあり
24、25回目:目の前に落とすと反応あり
26、27回目:フォール中に反応あり
28-35回目:反応なし
同じ仕かけで、いつもタナゴ釣りに使う黄味練りを付けて、同じように様子を記録してみる。
こちらは、フライと同じ回数様子を見てみるが、終始好活性で35回まで食い気が落ちる気配はなかった。高活性でむっちゃ食ってくる。
今回のノミラボ実験結果は、「魚がルアーでスレるのは、思っているよりも早い!」であった。フライ投入直後は予想以上にバイトがあり、タナゴもルアーで釣れることが分かった。
なんとか27回目まではバイトを得られたが、それ以降は完全に無視だ! エサはさすがの高活性で、35回目でもまるで食い気が落ちなかった。エサでも、もっと回数を重ねると食い気も下がりスレるのだろうか。それはまたの機会に。
尾数で考えると2分の1の確率で1度は深いバイトがあったが、それ以降はいろいろな工夫が必要で、ルアーフィッシングのさまざまなのアクションの引き出しが必要になり、なかなか勉強になった。
管理釣り場でのトラウトの放流直後などと似た印象だ。この結果が皆の釣りの参考になりますように。
この実験で今日もギターが冴えるぜ。ギュイ〜ん。だれかがやらねば。
※実験結果は素人実験のため、必ずしも結果が正しいとは限りません。