釣果が劇的に変わる2つのキモ!! 超ド級の50cmオーバー含めて断トツの竿頭に【アマダイ 実釣編】

連載:西村豪太FishingGO!GO!

西村 豪太(にしむら ごうた) プロフィール

幼少期から釣りを始め、カワハギ、タチウオ、イカ、タコ、アユetc…オールジャンルの釣りに精通するマルチアングラー。ダイワカワハギオープン2011準優勝、2016全国大会出場、KAWAHAGI FESTA2016 KANSAI PRIDE FINAL優勝、大阪湾タチウオKINGバトル2016 4位入賞。ダイワスタッフ

皆さんこんにちは、西村豪太です。

今回は、前回の連載で釣果に差が出るテクニックをお伝えしたアマダイ(天ビン釣法)の実釣編をお送りします。

西日本では、日本海エリアや三重エリアで人気のアマダイですが、今回は2月末に大型を狙うことができる東京湾に、羽田のかみやから出撃してきました。当日は定刻7時に出船。ポイントは東京湾口の水深80~120mのエリアで、羽田空港近くの桟橋から出船すると、約1時間の船旅でした。

まずは水深100mほどのポイントを探っていきます。ひと流し目から幸先よくアタリがあり、喜んで回収すると30cmクラスのムシガレイのダブル。

次の流しではカナガシラが登場しました。

どちらも底を這っている魚ということから、底潮がさほど流れず、仕かけが立ち気味になっていると想定。

船長からも「船があまり流れていない」とのアナウンスがあったことから、次の流しではそれまで底から50cmほどに天ビンがくるようにしていたタナを、思い切って1.5mほど天ビンを持ち上げるように変更。イメージとしては2m先(仕かけ全長)の下針が底付近を漂うイメージです。

すると、重く強いアタリがロッドを引き込みます。ひと呼吸置いてゆっくり合わせを入れると、アマダイらしい首振りを感じます。

底から10mほどは手巻きで応戦、その後は電動リールで回収していきます。NEWシーボーグ300Jの巻き上げ速度20で巻き上げ、ドラグをユルユルにすることでバラシを防止しました。

ボコッと海面に浮いたのは、なかなかの良型。船中1尾目ということもあり、歓声が上がります。計測すると39.5cmとギリギリ40cmはないものの、いきなりの納得サイズの登場に笑いが止まりませんでした!

誘いは、北風が強く、波も高かったことから、あまり誘わず、時おり大きく仕かけを持ち上げる程度にとどめました。

再現性を確認するために、同じようにあまり誘わず釣りを続けると、1時間後にも同じパターンで35cmクラスを追釣できましたが、その後、海が落ち着くにつれてアタリが遠退いてしまいました。

そこで作戦を変更し、タナを下げて積極的な誘いで狙っていきます。すると、ヒメコダイが登場。ヒメコダイはアマダイとタナが近いことから、誘いやタナが正解だというシグナルで、アマダイへの期待が高まりました。

そして、立て続けにリリースサイズのアマダイが2尾釣れたことから、チャンスタイムと判断。タイミングを逃さないように、底から50cm上を狙って誘い続けました。

すると、水深120mの深場のポイントで、アマダイらしい重いアタリを極鋭のSMTが捉えます。

しっかりと乗せ、慎重なやり取りから無事に取り込むと、先ほどと同サイズ、39cmとまたしても惜しい1尾を追加です。「これぞ、パターンフィッシング」と感じることができる1尾でした。

ラストにドラマが…超大型50cmオーバーが登場!!

そして、残り1時間となった時にドラマが起こります。

ポイントは、この日最も浅い80m前後。ロッドの反発を活かして、しなやかに誘い続けていると、ゴゴン! というこれまでにないアタリに続いて、合わせる間もなく、ドラグが滑ってラインが3mほど引き出されました(汗)。

大物を確信して、これまで以上に慎重なファイトで巻き上げを開始します。緩めに設定しているドラグとは言え、3段引きの度にラインが引き出される大型アマダイらしい引きは、何度味わってもたまりませんね!

しっかりとロッドのクッション性とドラグ性能を活かし、浮かせたアマダイは想定以上の大物です!

無事にタモ入れも成功し、計測すると何と50cmオーバーのアマダイ!

50cmオーバーの船宿特製ステッカーを受け取り、ご満悦。

なかなか狙って釣れるサイズではないだけに、山ほど記念撮影させていただきました(笑)。

このアマダイで満足してしまったのか、その後は沖上がりまで私のロッドにアマダイはアタりませんでしたが、オニカサゴやアヤメカサゴなどの高級ゲストが相手をしてくれ、大満足の沖上がりとなりました。

今回は50cmクラス1尾、40cmクラス2尾を含めた5尾のアマダイを釣り上げることができましたが、これはロケ当日の船中6人で釣り上げた全体9尾の半数を超える釣果となりました。

仕かけが正確にタナをトレースし、効果的な誘いでアピールし続けることができたからこそ、実現することができた釣果だと考えています。

かわいい顔をしたアマダイですが、気難しい魚であり、戦略が釣果に直結する魚だと改めて体感することができました。これから日和のよい日も増えてくると思います。

ぜひ皆さんも「釣って楽しい、食べて美味しい」アマダイにチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

~筆者の使用タックル~
ロッド : 極鋭コンセプトゲーム L H-180AGS
リール : シーボーグ300J
道糸  : UVFメガセンサー12ブレイドEX+Si 3号
天ビン : 快適天秤マルチ 1.6-300
オモリ : 快適船シンカーS 80号(船宿に合わせて変更)
仕かけ : 快適アマダイ仕掛 KP SS 3-3-2

ランキング

釣り場・釣り船の情報をまるっとチェック!