【夏から冬パターンへの変化】なぜ渋いのかを考え、アプローチする。それが釣果アップへの近道

寄稿:金森 聡

金森 聡(かなもり あきら) プロフィール

春夏秋冬、大阪湾のテンヤタチウオのことばかり考えている根っからのタチウオマニア。2020大阪湾タチウオKINGバトル準優勝、2021、2022年ファイナリスト。ダイワ船最前線ブロガーとして活躍中

「暑い」から、「寒い」へ。今年は秋があったのか? ここ最近、急に寒くなって、戸惑ってしまいますよね。

海の中でも、間違いなく、夏から冬への変化が見えてきています。

夏から冬パターンへ

神戸沖の釣果も落ち着いてきた最近。兵庫県の船も、釣果の安定している洲本沖へと、遠征する季節となりました。それだけでも、海の中が冬支度をしているのが分かります。

夏と比べると、冬は魚の活性がグンと落ちます。いろんな状況はありますが、1番大きな要因は、「海水温の低下」でしょう。

多くの魚は変温動物で、海水温が下がるとともに、体温も下がります。それにより、消化・代謝機能も下がるため、そこまでエサを必要としなくなるんですね。

タチウオも、海水温の変化に対して、数日経てば慣れてくるとは言え、海水温が1度変われば、人間で言うと、気温にして10度ぐらいの変化があると聞きます。

そういったことを踏まえると、この時期になると、タチウオの群れも中層まで浮いてこず、水温変化の少ない(安定している)ボトム付近に、固まるようになります。

活性の低いタチウオの「渋い」状況に対し、なぜ「渋い」のかを考えてアプローチしていくことが、よい釣果への近道になると、僕は考えています。

最近の釣行に関しても、それを感じたのは、「テンヤのカラー」。

例えば、夏場に効きの弱かったゼブラカラーのような、発光を抑えたカラーが、よくアタりました。

タチウオの群れ自体の個体数も減り、警戒心も高くなって、よりテンヤをじっくりと見るようになっていることも、考えられます。

タチウオ釣りは、警戒心を解いていく釣りとも、考えています。

誘い」、「テンヤカラー」、「移動距離」など、全てを組み合わせて、アタリをだしていくのが、冬のテンヤタチウオの醍醐味ですね。

先月公開された、ダイワ船最前線公式YouTubeチャンネルの動画に出演させていただいた際に、冬パターンについても、少しお話しさせていただいているので、よろしければ、ご視聴ください。

 

冬こそ上達のチャンス!

テンヤタチウオにおいて、今年の大阪湾は特に、連日好釣果で、当たり年だったのではないでしょうか。

当初は、仕かけを落とせば釣れる状況が多かったですが、現在アタリの数は、夏に比べて確実に減ってきています。

そんな状況の中だからこそ、いろんなことを考えて、試して、答えを出していく。冬シーズンこそ、ほかの人との釣果に差を付け、上達できる、テンヤタチウオの本格的なシーズンと言えると思います!

ぜひ、皆さんもタチウオとの知恵比べを楽しんでみてくださいね。

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