
横山晴也(よこやまはるや) プロフィール
早いもので、もう年の瀬を迎えようとしています。最近の若狭湾は、冬型の気圧配置の日も増え、私の休みの日には狙ったかの如く大荒れ…。今シーズンラストのマイカ(ケンサキイカ)メタルは叶っておりません。
2023年のイカメタルを振り返る
そこで今回は、今年1年のイカメタルを振り返ろうと思います。
まず、1月から始まったヤリイカメタル 。
若狭湾沖は、例年のように水深100mラインから始まりました。
これまでエサ巻きスッテを避けていた私でしたが、シーズン初期の低活性時の起爆剤として、ドロッパーのカラーチェンジ感覚で使用することが、釣果アップへの近道だとよく分かりました。
そのエサ巻きスッテ、今までは3.5号が多かったですが、来年は各社から小型(2.5~3号)が発売予定です。ほかのイカに比べて、足の短いヤリイカ。小さいスッテの方が掛かりがよさそうです。
2月も、ターゲットはヤリイカ。盛期を迎え、若狭湾にもまとまった群れが回遊してきました。
印象的だったのは、エサ巻きスッテへ巻くエサの種類で、釣果が極端に変化したこと。
これまでは9割以上が塩ササミを使用していた私。何をしてもイカからの反応が得られない中で、隣の方をマネしてキビナゴを巻いてみたら…爆釣! また、オバマリグだけでは攻略できない状況も多々あり、オモリグの使い時について考えさせられました。
3月からは早くもマイカが多くまじるようになり、月末にはヤリイカよりも、マイカがよく釣れるようになりました。
そして4月には、マイカメタルが本格的にシーズンイン!
今年のマイカは、最初から小型中心で数釣りが楽しめました。シーズン初期にも関わらず、1釣行で58パイの釣果を上げられたのは初めてです。
5月には、良型もまじるものの、依然として小型中心。イカも少し気難しくなって、パターンが掴みにくい状況に。
6月に入ると、マイカが浮いてきて、見えるのに釣れない。タナも刻一刻と変化して落ち着かず、スピニングタックルによる全層サーチで、力技な攻略をしました。
タナがコロコロかわる時期は、毎年梅雨入り前後に見られ、春から夏への転換期に感じます。
群れの構成個体の、生まれた季節や海域などが入れかわっているのでしょうね。
6月末には、ようやく転換期を終えて夏パターンに入り、釣れるタナも浅めで安定。軽いメタルスッテで数が釣れました。
7月はハイシーズンと言うこともあり、小型マイカを中心に、浅いタナで数が釣れました。私自身は鳥取まで遠征し、ベイトサイズの違いによるパターンの違いでコテンパンにされました(笑)。
8月は稀に見る絶好調! 船中合計2000バイの日もあり、度肝を抜かれました。
心配していた、お盆前後のペースダウンもなく、多くの人に楽しんでいただけたと思います。
一方で、急に増え出したのがエソ! 上のタナがエソで、下のタナにマイカ、という現象が起きました。下のタナで釣れたマイカが、途中でエソに食われてガッカリ…なんてことも多々あり…。
船長たちは、船の灯りに変化を付けることで、エソのタナを上手くコントロールしていたのが印象的でした。
9月も、引き続き好調を維持。
10月は、ポイントの水深が一気に深くなったものの、よく釣れたのですが、サゴシ襲来! 今年は強烈でした。いくつスッテを切られたり、ボロボロにされたことか…。
夜光のスッテを使わないことと、PEラインのカラーを単色化することで被害は減りましたが、秋以降のサゴシは毎年の課題となりそうです。
11月は、数も減りましたが、依然としてマイカメタルを楽しめました。
そして12月。船長たちの情報によれば、竿頭で30パイ程度、平均して10パイは釣れているとのことで、まだマイカを狙うことができそうです。
今年は総じて、かなり楽しめた1年だったと思います。常に小型がまじっていたことからも、若狭湾へ新しい群れが入り続けたと考えられます。
来年も好調を期待したいですね。そして、これからはヤリイカシーズンに突入します! さて、どうなるでしょうか? 今から楽しみですね!
今年も皆様には大変お世話になりました。また、来年もよろしくお願いします。よいお年を!