【追いのよいエサとシルエットが鍵】大阪湾でドラゴンを狙って獲る

寄稿:吉田昇平

吉田昇平(よしだしょうへい) プロフィール

キャスティング、即掛けを得意とする大阪湾タチウオKINGバトル2018の優勝者。2017年にもセミファイナルトップ通過の実績も持つ凄腕アングラーでシマノフィールドテスター

12月6日、タチウオKINGバトルファイナルを控えた昨年の覇者、樋口輝氏と、テンヤタチウオ経験の浅い、のんたさんと一緒に、忠岡港のふじたやを訪れた。

大型を釣るのに適しているのはイワシ? サンマ?

実は今回、とある検証も兼ねて乗船している。それは、イワシとサンマエサでは、どちらが大型を釣るのに適しているのかと、いうもの。

この釣りを昔からされている方なら共感していただけると思うが、10数年前まではサンマの切り身をエサに巻いている方はほとんどいなく、船で配られるイワシを頭を落とさず、そのままテンヤに乗せて巻くのが常識だった。

もちろん、群れの問題や釣り方もあるのと、大型の数が減っていることも挙げられるが、当時は幅指2本の極細サイズはほぼ釣れなかったのを記憶している。

初心に返ることで、今だから気付くこともあるかもしれない!

ポイントに到着するまでの道中、無発光の赤金カラーのテンヤに、頭を落とさずそのままイワシを巻いたものと、サンマを巻いたものを、比較用に準備した。

洲本沖85mから、釣りスタート。ハンドル2回転のストップ&ゴーで、アタリはでるが、11月に来た時よりも、明らかに初期アタリが小さく、完全に冬のタチウオ釣りに移行していた。

即掛けは避けて、上に追わせて、強いアタリのみを選んで掛けにいくのだが、思いのほか、イワシに噛み傷が付かないことに気が付いた。

それと、イワシの方が追わせた時の追い方が、サンマと比べてよいことにも気付いたのだ。

大型を狙うにあたって、追いのよさは非常に重要なファクターであり、エサを上に逃がすことで、サイズの入れかわりが期待できる。頭が付いたシルエットの大きなイワシなら、なおのことかもしれない。

転流後のタイミングで、船長が大きくポイントを移動した。水深170mからかけ上がる途中、潮目を見ただけで「そろそろドラゴン来るよ!」と一言。

その直後に、幅指8本はある、超極太のドラゴンが、船中で3尾も上がったのだが、その全員が、エサが頭付きのイワシだった。

注目TOPIC 頭付きイワシにベストマッチするテンヤ!

シマノの「サーベルマスター船テンヤ」。サンマの切り身や、頭を切り落としたイワシをメインに使用していた私は、このテンヤが、いかにイワシにベストマッチするようにできていたのか、頭付きのイワシを使用して実感できた。

ヘッド部にちょこんと突き出た「イワシセットフィン」の存在なのだが、このフィンに片側のエラを差し込んで巻くだけで、激しい誘いを行っても、イワシが横にズレず、常に真っ直ぐをキープできる。

今さらながら、よくできたテンヤだと感動を覚えた。

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