釣りにオモリは欠かせない道具。ひと口にオモリと言っても実に多種多様で、軽いものは小数点以下から、重いものは数kgまである。
形も丸いもの、ナス型、棒状、板状などさまざまで、海釣り、川釣り、池釣りのそれぞれで使うオモリが違う。
今回はベテラン記者、竹村勝則氏に数回にわたって各オモリについて解説してもらったので、使い方などを紹介したいと思う。
第3回はガン玉、割りビシと呼ばれる波止釣り、磯釣りでお馴染みのオモリについて紹介する。
過去に紹介した記事は以下から
波止釣り、磯釣りでは1番メジャーなオモリ。多段打ちなど様々な使い方ができるオモリ

上からガン玉、ジンタン、アズキ型
オモリのことをナマリ、ビシ、シズ、ガン玉、ジンタンなどと、釣りによって呼び方はいろいろと変化するが、用途はすべて同じで、仕かけをタナまで入れ、エサを魚に食わせる役割をする。
オモリの真ん中に割れ目があり、そこへラインを入れ、ペンチやヤットコなどで挟んで止めるのが通常だ。
割りビシ、ガン玉で、大きく分けてアズキ型、丸型の2つがある。
割れ目にコーティングしたもの、ゴムを張ったものもある。

アズキ型(画像下)は小さなものから極小~特大、さらに大きなものは1、2号と大きくなる。逆に丸型(ジンタン、ガン玉と呼ばれる画像中段、上部のオモリ)は10号から9号、8号とどんどん大きくなりその後はB、2Bと大きくなる。
アズキ型は以前からあり、極小、小々、小、中、大、大々、特大とあり、さらに長く大きなものは1号から6号ぐらいまである。
丸型のガン玉は、小さなものは正にジンタンのような小粒で10号、8号、7号、6号、5号、4号、3号、2号、1号の順で大きくなり、次がB、2B、3B、4B、5B、6Bの順で大きくなる。
ちなみにオモリの重量は、ジンタン8号で約0.06g(直径2mm)、Bで約0.55g。割りビシ小々で約0.25g、大で約1.0gといったところ。
ガン玉(ジンタン)オモリは、波止釣りや磯釣りで1番よく使われるオモリで、たいていの釣り人は号数の違ったガン玉を数袋は持参しているだろう。
グレ釣り、チヌ釣りでは、オモリの号数と付ける位置(フカセ加減)によって、魚の食いがかわったりするのだ。
渓流のアマゴ釣りは水深がある流れの速いポイントでは、Bから5Bぐらいを使い分けるし、浅い瀬では4号、5号といった小さく軽いオモリを使う。
ハエのウキ釣りでは、7号、8号といった小さなオモリを4~8カ所に付けた多段オモリを使う。
オモリが大きくて重いと底掛かりをよくするが、小さなオモリだと底掛かりしにくく、オモリを多く付けることで仕かけをタナに馴染ませることができる。
海の船釣りでも、割りビシを仕かけにたくさん付けるビシマ仕かけの釣りがある。

ゴム張りされたオモリはラインを痛めにくい特徴がある
オモリにラバーコーティング、ゴムコーティングしたものや、ゴム張りオモリは、糸をソフトに挟み付けるので、傷が付きにくいという利点がある。
グレ、チヌ釣りやアマゴ釣りによく使われる。

アユ釣り用のオモリ、ゴム張りされており、視認性が高くなるように塗装もされている
アユの友釣りは細糸を使うので、ゴム張りやコーティングしたオモリを使っている。
それも色鮮やかな黄色、赤色系。これは、人から見やすいための色で、オトリの位置がわかりやすくなる。丸型と長型の0.5号から5号ぐらいまである。
以上がガン玉、割りビシと呼ばれるオモリの特徴。
フカセ釣りなどでは打つ位置でも仕かけの動きがかわるので、工夫して釣果に繋げてみて下さいね。