
大東哲也(おおひがしてつや) プロフィール
2024年1発目の連載ですが、旬の釣りに行けておりません…。
年明けからの予定は全てシケで、あえなく中止。原稿の締め切りまでに初釣りに行けず、モヤモヤとしながら、この原稿を書いております。
室戸沖の天ビン五目釣り
さて、何を書こうか悩んでいましたが、今回は年末に行った、高知・室戸岬沖の天ビン五目釣りを紹介したいと思います。
今回は、キモ的な話と言うよりかは、釣行記的な内容になるかと思いますが、ご了承ください。
天ビン五目釣りですが、関西エリアでは和歌山方面がメインとなる釣りで、私はそれほど経験がなく、今回はいろいろと、試行錯誤をしながらの釣行となりました。
何せ、室戸エリアで釣りをするのは、ジギングをバリバリやっていた頃から10年近くぶりで、ワクワクが止まりません!
五目なので、ターゲットは何でも。当初の予定は大型の「オオカミ」と呼ばれるシマアジでしたが、シーズン的に終わっているとのことで、イシダイやハチビキ、グレ、イサギ、ハガツオと、何がくるか分からない…。
サイズも、ほかのエリアより大型が多く、非常に夢のある海域です。
ハリスが最低でも8号、メインが10号以上といった具合で、今までに経験したことのない設定で、オモリも150号前後を潮流に合わせて使用します。もちろん、竿、リールも大型の青物に対応できる、強い道具で挑みます。
釣り方はカカリ釣りで、エサはオキアミとなります。
今回は、対応できる仕かけが商品にないので、針、ハリスを持ち込んで現地で仕かけを組むことにしました。
持ち込んだ針は「閂青物」13~14号と、「ザ・ROCK」11~13号の2種類。掛かり所を重視した針と、早掛かりを意識した針の、2種類を用意しました。

当日使用した針「ザ・ROCK」・「閂青物」
シマアジを想定していましたが、シーズン終了ということで、針の比較の話は、またいつかということで…。
ポイントは室戸岬沖の水深50~70mで、反応や地形を見ながら、アンカーを入れます。
仕かけはザ・ROCK12号、ハリス10号の2本針3ヒロ(約4.5m)でスタート。船長に釣り方を教わりながら釣り始めました。
仕かけを着底させ、ハリス分と数mを巻き上げて、マキエを振り、アタリを待ちます。とりあえず、どのタナでアタリがでるか、探りながら仕かけを打ち返していきます。
まずはモーニングサービスで、メイチダイ。美味しいお土産確保ですが、そこから潮が速くなり、釣り辛い状況が続きます。
しかも、上潮だけがガンガン流れ、底潮は動かない最悪な状況に…。仕かけを10m上げても根掛かる、難しい状況が続きます。
ここで船長が痺れを切らして、ポイントを移動。水深70mへ。
実はこの釣り、五目で釣れた魚で、泳がせ釣りをするというオプションが付いています。
泳がせと言っても、この海域ですので、洒落にならないサイズが掛かります。当然、ガチの大物泳がせタックルが必要です。
今回はポイント移動後、サバが釣れたので、クエを狙って投入。さてさて、どうなりますか。 一方、天ビン五目の方はと言うと、ポツポツと釣れますが、本命らしいアタリはなく、どうやら厳しい日に当たったようで、僚船からもよい情報が入りません。
底潮が動きだし、仕かけが安定してきたタイミングで、隣の同僚の竿がズドンと入ります。上がってきたのは、良型のヒゲダイ! レアな魚なようで、その後、期待は高まりましたが、続かず。
しかし、そうこうしていると、泳がせタックルがズドン! と入りました。サメか、クエか?
上がってきたのは、カンパチ28kgと、超大型のキャッチで、室戸エリアのポテンシャルを実感。後は、美味しいお土産を確保するのみ!
ここで僚船から入電! チイキ(ヒメダイ)が爆釣中とのことで、ポイントへ急行。
投入すると反応があり、早速ダブルでゲット。これは爆釣か? と思われましたが、何やら続きません…。同僚に当たりダナを聞いて、合わせても「???」。何がいけないのか…。
キモは「魚の活性と仕かけの全長」
原因は、仕かけの全長。
カゴから出るマキエに、すぐ突っ込んでくるような高活性状態なので、3ヒロと長い仕かけでは、サシエが食ってくる魚の位置からズレてしまい、アタらず、仕かけを2ヒロに変更すると…あら不思議。入れ食いモードに。
今回のキモは、魚の活性と仕かけの全長という話でした。
同僚に、ラストに本命らしいアタリがありましたが、無念のバラシ。天ビン五目は室戸のポテンシャルを感じることなく、リベンジを誓い、納竿となりました。
何やら釣行レポートがメインの内容となってしまいましたが、今年も皆さんの釣果アップに繋がるようなヒントや、開発の裏話などを記事にしていけたらと思います。
本年もよろしくお願いいたします!