
横山晴也(よこやまはるや) プロフィール
釣具業界最大のイベントである、フィッシングショーOSAKAも終わり、各社から今年の新製品が、続々と発表されましたね!
釣り人の皆さまの活性も、さぞ高まったことでしょう!
イカメタル製品で今年特に注目したいのは、何と言っても、エサ巻きスッテ。各社から、さまざまな種類のスッテが発売されます。私もフィッシングショーOSAKAにて実物を拝見し、大変よい刺激を受けました。
若狭湾のヤリイカメタルが本格始動
今回は、そんな今季注目のエサ巻きスッテが大活躍するであろう、ヤリイカメタル釣行のお話です。
釣行日は1月の中旬。福井・小浜西津港の幸翔丸にお世話になりました。17時に出港し、1時間ほど船を走らせて、到着したのは水深65mのポイント。
潮流は落ち着いており、船はアンカリングをして、釣りを開始しました。
船長から、「15号のメタルスッテでもOK」とのアナウンスがありましたが、ヤリイカ狙いのタナは底付近ということで、私は20号のメタルスッテでスタートしました。
ドロッパーには、冬のイカメタルの定番、エサ巻きスッテを装着。エサには、塩漬け鶏ササミを使用しました。
ファーストヒットは、釣り開始から約1時間経った頃。
底から5mまでをネチネチと攻めながら、水深63mでステイしていると、穂先に微妙なアタリがありました。
即座に合わせると、フッキングが決まった、グッと重たい感触が! 上がってきたのは、何とマイカ(ケンサキイカ)でした。
冬真っ只中にも関わらず、海水温や海流の影響か、今シーズンは未だにマイカが釣れてくれます。
ヒットしていたのは、ドロッパーのエサ巻きスッテ。マイカにも効果があるようですね。
2ハイ目も、63m付近でヒット。これも、上がってきたのはマイカでした。
しかし、喜んだのも束の間、その後30分ほどはアタリがなくなり、迷走タイムに突入。
最初にマイカが釣れたことで、マイカ的なアプローチをしてしまっていました。
そこで、当初の目的であるヤリイカ狙いのアプローチへ立ち返り、メタルスッテのカラーを、ヤリイカに実績の高い、チャートグロー系にチェンジ。
すると、すぐに答えが! 上がってきたのは、メタルスッテにヒットしたヤリイカでした。狙い通りな展開に、思わずガッツポーズ。
さらに、次は60m付近でヒット。ヒット後にゆっくりと巻き上げていると、手元に感じるイカの重みが、突然増えました。
これはダブルになったな? と思いながら上げると、やっぱりヤリイカがダブルヒットしていました。
これも狙い通り!
その後、さらにヤリイカを2ハイ釣り上げた後、今度はマイカが連続ヒット。
今回の釣行では、ヤリイカの群れとマイカの群れがまじることはなく、どちらかが釣れている時は、もう片方はピタッと釣れなくなりました。
狙いが迷子になった時は、オバマリグの特性を活かして、メタルスッテをヤリイカに効くカラー、ドロッパーをマイカに効くカラーで投入することで、何かしらの反応を得ることができました。
そして、冬季のイカメタルでは、マイカもヤリイカもアタリが非常に繊細で、穂先のわずかな変化を捉えられるかどうかで、釣果に大きな差が出てきます。
いつもよりも、穂先に注視することをオススメいたします。
この日の釣果は、マイカ11パイ、ヤリイカ5ハイの計16パイ。
もう少し、ヤリイカを数釣りたかったですね。
水温が下がると、もっとヤリイカが増えてくれると思うので、今後にご期待ください!