とっても美味しい、高級魚の「オニカサゴ(イズカサゴ)」。
今回はサンテレビの人気釣り番組「ビッグフィッシング」が、島勝浦の愛昌丸で、つりそく船釣りクラブの十川氏をゲストにロケを敢行。
そこで、筆者が当日、教えてもらった仕かけやタックル、釣り方をお届けしたい。

▲今回の取材は、テレビ番組「ビッグフィッシング」で放送予定。詳細は以下の通り。
■放送予定日
サンテレビ:3月7日22時~、テレビ和歌山:3月8日24時5分~、三重テレビ:3月9日5時40分~、KBS京都:3月9日21時30分~、西日本放送:3月24日5時30分~

▲今回のゲストは、オニカサゴ釣りの名手、釣りそく船釣りクラブの十川氏
ポイントが近くて魚影が濃い、島勝沖
三重・島勝沖、最大の魅力は、ポイントがとても近いこと。最も近いポイントでは、港からおよそ15分ほどで行くことができる。また、水深も比較的浅く、当日は80~100m前後だった。
オニカサゴの魚影も濃く、また型も期待できる。当日は40cmの大型も登場した。
またオニカサゴのほかにも、ウッカリカサゴやマハタ、アヤメカサゴなど、ほかの根魚も期待できるのが魅力だ。
タックル&仕かけ
釣り方は、オニカサゴやウッカリカサゴを狙うなら、天ビンズボ釣りがよい。竿は、オモリ負荷120~150号程度の8対2調子の船竿に、リールは小型電動リールがオススメ。道糸はPEは3号、高切れする可能性があるため300m程度巻いておこう!
仕かけは、オニカサゴ専用仕かけが各社から発売されているため、それを使用する。一般的には、ムツ針を使った2本針で、2m前後の仕かけが多い。
潮が速い時は通常の仕かけでよいが、緩い時はフロート付きのものがベター。
また、オニカサゴ釣りのベテラン、十川氏によると、ケイムラ針はオニカサゴの反応がよいらしい。そのほか、当日は針にワームやギジエを付けている人もいた。

▲リールは小型電動リール、竿は82調子がベター

▲半月天ビンを使った、天ビンズボ釣り
エサはサバ切り身やイカなど
オニカサゴ狙いのエサは、サバの切り身が基本。そのほか、イカ短やホタルイカなどがよいこともある。
サバの切り身を使う時は、できるだけ身を削いで薄くすることによって、エサがヒラヒラと海中を舞って、よい誘いになるのでオススメ。ベテランの十川氏は、ほかにもアナゴやイイダコを持ってきていた。大型狙いには、イイダコがよいそう。
また、アヤメカサゴなどのエサ取りを回避したい時はできるだけ大きいエサを付けるのがよいそうだ。

▲ベテランの十川氏が用意していたエサ。上からイイダコ、カツオのハラモ、サンマ、サバ、アナゴ

▲エサはチョン掛けが基本。真ん中を切ってヒラヒラさせるのもよい

▲切り身などは身をカットすると、糸ヨレしにくい
オニカサゴの釣り方
①仕かけをサミングしながら下ろす
②着底したら糸フケを取る
③仕かけを竿1本分上げて、ゆっくり下ろす
④底から0.5~1m、仕かけを上げて30秒ほどステイ
⑤アタリがなければ、再度着底させえてから誘い直す。
オニカサゴは、アタリがあれば、即合わせよりも聞き合わせや、少し竿先を下げて食い込ますイメージで釣ると、食い込みがよい。
オニカサゴには、浮き袋がないため、海面まで引き続けるので、油断しないように。
魚が掛かれば、一定速度でリールを巻くことが大切だ! また、針が外れる可能性があるので、オニカサゴを取り込む際は、必ずタモを使おう!

▲アタリがあれば、聞き合わせたり、竿先を送り込んでやることもよい

▲魚が掛かれば、一定速度で撒き続けるのが大切
毒があるので注意が必要!
オニカサゴは、背ビレや腹ビレ、尾ビレ、頭部やエラ蓋の部分に鋭いトゲを持っており、タンパク質性の毒があると言われている。
トゲに刺されると強い痛みが生じるため、釣れたらすぐにヒレのトゲの部分をカットするのがよい。
そのため、魚バサミと、トゲなどをカットできるハサミを持っておくのはマスト。
またオニカサゴは、浮き袋を持っていないため、巻き上げ中だけでなく、取り込んでからもよく暴れるので、釣れた後は焦らず、落ち着いて処理しておくことが大切だ。
ぜひ、この記事を参考に、島勝沖でオニカサゴ釣りを楽しんでほしい。