
横山晴也(よこやまはるや) プロフィール
2月後半は暖かな日が続き、今年は暖冬だなぁと思っていたのも束の間。3月に入った途端、寒の戻りなのか、再び真冬のような日が続いています。
若狭湾のヤリイカメタル
今回お世話になったのは、福井県小浜市西津港の幸翔丸。
17時半に出港し、着いたポイントの水深は73m。
海底からそびえ立つ岩礁のてっぺんにアンカーを落として、釣りを開始します。
潮流は若干速かったため、メタルスッテは20号をチョイス。
仕かけは、いつものエダス1本のオバマリグで、ドロッパーには、塩漬けササミを巻いたエサ巻きスッテを装着しました。
仕かけを投入し、少し誘いをかけてみると、水深69m付近で、すぐにイカからの反応アリ! ドロッパーのエサ巻きスッテに、ヤリイカのオスがヒット。
幸先のよいスタートに期待が高まりますが、その後はヒットはするもののポツリ、ポツリと連発とはいきません。試行錯誤すれど、ヒットまでに時間がかかります。
しかし、釣れるイカは大型のオスのヤリイカが主体で、驚くべきことに未だに良型のマイカ(ケンサキイカ)も時々まじって釣れてきます。
これはこれで、まぁよいかな…と思って、半ば諦めていた22時を過ぎた頃。
突然、メスのヤリイカが釣れ出しました。しかも、仕かけを投入する度、何かしらの反応があります。
どうやら、群れが入れかわって、時合に突入した模様。そして、ガシガシとシャクればシャクるほど、イカからの答えも素直に返ってきます。
ストロングパターンは、最初に一気に水深65mまで落として、一旦ステイからの、シャクっては1m落とし、またシャクっては1m落とす、細かな誘い下げ。
仕かけが69mに到着した時に、ピタリとステイすると、必ずと言ってよいほど、アタリがでました。
竿先へのアタリの出方は分かりやすく、ヒット性の高いものから、一瞬、軽く触っただけの微妙なものなど、さまざま。軽い触りだけの時は、アワセを入れても、フッキングには至りません。
ヤリイカは「テナシ」とも呼ばれるほど、ほかのイカに比べて足が短いため、がっしりとスッテを抱かせなければ、なかなかフッキングしないのが難しいところ。
怪しいアタリがあった時は、また同じ場所で何度かシャクリを入れて、イカを焦らせてからステイさせてみたり、65mまで誘い上げてから、スコンと一気に69mまで落としたり。
マイカメタルでも多用されるいろんなテクニックを駆使することで、釣果を伸ばすことができました。
よい日に当たって数が釣れ出すと、エサ巻きスッテはどうしてもすぐにボロボロになりますので、スペアはある程度の数を持って行った方がよいです。
また、どうしてもエサ巻きスッテだと、アタリが鈍る傾向があります。
エサを背負っている分、スッテの挙動バランスが崩れやすいためだと考えられます。
高活性であれば、小さめのエギなどに交換することで、アタリが鮮明になります。1度お試しください。
ヤリイカメタルは、まだまだ楽しめそうな気配です!
イカメタルの技を磨くにもピッタリのターゲットですので、皆さんもぜひ、チャレンジしてみてくださいね。
当日のタックル
<タックル>
竿 :クラウン サリックスLo-Mid(フィラメント)、プロトロッドB64(メジャークラフト)
リール:ティエラIC 105XHL(ダイワ)
ライン:オードラゴンX4・0.6号200m(YGK)
リーダー:パワーカーボンMAX2号50m(デュエル)
メタルスッテ:イカスナー 照れ屋なゆで卵20号、幸翔丸スペシャル20号、若狭の人参15号(C.TORY)
ドロッパー:スピードメタル エギドロッパー Fタイプオレンジヘッド/クリアオレンジ1.8号、ブルーヘッド/ライトブルー1.8号(がまかつ)、エビスッテJr. KVRH(デュエル)