強烈な引きと抜群の食味「尾長グレ」
見老津沖で、今盛り上がっているターゲットが「尾長グレ」。
例年、梅雨頃に最盛期を迎えるのだが、今期は早くも釣れ出しており、40cmオーバーが続々と上がっている状況だ。
関西で主に釣れるグレは、「グレ(メジナ)」と「尾長グレ(クロメジナ)」の2種類。グレは3~5月に産卵するため、美味しいのは12~2月上旬。
しかし、尾長グレの産卵期は違うため、これからどんどん脂が乗ってくる。今の尾長グレは、すでに脂が乗り出してきており、絶品。引きも強烈なので、引き味、食味ともに楽しめるターゲットだ!

▲エラブタが黒く縁取られている。グレにはそれがない。また尾ビレがグレよりも、大きくラウンドしている
今回は見老津の黒龍丸で教えてもらった、尾長グレの釣り方を紹介したい。
尾長グレ狙いの仕かけ
タックルだが、竿はオモリ負荷60号前後、7対3調子の全体的にマイルドな竿がオススメ。リールは小型電動リールで、道糸にPE3、4号を使用する。この釣りは、船長の指示ダナを守って釣ることが最も重要! なので、カウンターが狂っていないかの確認は釣行前に必ず行っておこう! オモリは60号。幹糸、ハリスは3号か4号、針はグレ針10号で、2本針の全長6m前後の仕かけを使用する。

▲電動リールは小型でOK。PE3、4号を200m以上を巻ければよい

▲黒龍丸では、マキエカゴは、サニー商事のサニーカゴビッグを使用している

▲記者がオキアミ五目で愛用している、ダイワの「リーディング LG73 MH-185MT」
エサは生オキアミを使う
エサはオキアミを使用する。マキエは料金に含まれているが、サシエは準備が必要。黒龍丸の常連など、多くの人が使っているのは、浜市の「Gクリル2L、3L」だ。
サシエのオキアミは針に刺す時、尾バネを切って使うため、ポイントに着く前にハサミでカットしておこう。
サシエのオキアミは1匹付けで、尾の方から針を刺し、真っすぐになるように刺せばよい。

▲黒龍丸では、天ビンカゴ、オモリ、マキエが用意されている

▲オキアミは1匹付けでよい
尾長グレの基本的な釣り方
①仕かけより先に、天ビンカゴとオモリを入れる
②クラッチを切って、そのままのスピードで仕かけも自然に入れていく
③指示ダナより8m深く落とす
④指示ダナ+8mまで仕かけが落ちたら、すぐにリールを巻いて、仕かけ分(6m)巻き上げる
⑤指示ダナ+2mで、軽く2回ほどシャクってマキエを撒き、さらに2m巻き上げて、指示ダナでステイ
⑥1分ほどステイ
⑦もう1度シャクってステイ
⑧アタリがあれば、中速程度の一定速度でリールを巻く。アタリがなければ、仕かけを回収して、船長の入れてよいという指示を待つ

▲船長の合図で、一斉に仕かけを投入することが大切。仕かけの投入が遅れてしまうと、オマツリしてしまう。仕かけの投入の際は、まずマキエカゴから投入。それから、仕かけを入れていく。道糸に絡まないように注意しながら、丁寧に仕かけを入れていくことが大切だ

▲尾長グレを狙う時は、しっかりとシャクって、マキエを出すことが大切。マキエを詰めすぎるとオキアミが出にくいので、7、8割程度にしておくことで、マキエが出やすくなる
サバが掛かれば、すぐに巻き上げよう
この日は、サバの猛攻に遭った。ゆっくり上げると、ほかの人とオマツリするため、ドラグを締めて強引に上げることが大切。
仕かけが途中で止まったり、モジモジとしたアタリは、サバの可能性が大だ。
ただ、釣れるサイズが40~50cmと大きいので、美味しい。土産として、あれば嬉しい魚だ。

▲50cm級のゴマサバを釣り上げた、道上氏。このサバも美味しくいただくことができる
ぜひ、この記事を参考に、美味しい尾長グレを釣りに行ってみて欲しい。