大型チヌが釣れると定評がある和歌山・串本のカセに、大裕丸の常連、子林氏とともに乗船し、今回は大型チヌを狙う。
この日はこの時期に珍しい、快晴の釣り日和。

当日はゴンゲン東と呼ばれるカセに乗船した
本格的な大型チヌシーズンに突入するとあって、意気込んで釣りを開始する。
1週間前にもここで57cmの大型チヌを釣り上げた子林氏は「今年はデカいのが期待できますよ」と記者に話す。
船長からは「今日は2時から4時までの間が食いだしそうです!頑張ってください」と激が飛ぶ。
船長の予想通り、朝はアジがポツポツ釣れる程度で本命はこない。
オキアミを使用したらアジだが、コーンには触りがない様子。
そして、このまましばらく時間が過ぎていった。
15時過ぎ、竿が曲がり込む。チヌではないと思いながら上げてくると釣れたのはフグだ。
すると、子林氏が「フグ釣れたならば、チヌ近しということわざがあるんですよ」と教えてくれる。
「フグ釣れたらチヌが釣れる、ほんとなの?」と思っていると、ついにその時がきた。
グ、ググっと竿先を抑え込むアタリ。
子林氏はすぐには合わせず、少しラインを送り込む。
そして、しっかりと食っていると確信した瞬間、ギュイン!と合わせを入れた。
その瞬間、何だこの魚は!?というような強烈な引き。
私が想像している何倍もこのチヌの引きは強烈だった。
しかし、焦っている私とは違い、冷静にやり取りする子林氏。
ポンピングしながら上げてくると、気付けば後少しというところ。そして、ついにその魚が姿を見せた。
海面に見えたその魚体をひと目見るや「デカい!」と子林氏。タモに入れると、そのデカさにさらに驚いた。
さっそく、計測してみると60cmを超えている。
思わず、子林氏とハイタッチ。テンションがめちゃくちゃ上がる。
それはそうだ。ベテランのチヌ師でもなかなかお目にかかることができないロクマルのチヌ。
まさか、こんな大物を見ることをできるとは…、感無量だ。

ロクマルの超大型チヌと子林氏が使用していたツカサチヌハウスのロッド、シマノのリール
この後、さらに56cmの大型チヌを釣り上げて満足の納竿。
帰港し、船長が計測すると60.7cmの圧巻のサイズ。
船長もしてやったりの顔。今期の串本は何だか「超」が付くほどの当たり年の予感。
今年の夏は何だか、いつもより「アツく」なりそうだ。