兵庫・明石のマダコと言えば、超が付くほど人気の釣り。
急流の明石海峡で育ったマダコは、噛めば噛むほど濃い味が染み出て、その美味しさに感動すら覚えるほど。初夏のシーズンになると、必ず食べたくなる旬のターゲットです。
そんな明石のマダコ釣りですが、2022年、2023年と不調が続いていました。2024年も5月1日に解禁となりましたが、今年はいったいどうなるやら…の心配をよそに、よい感じで釣れ続いています! ただ、釣れていると言っても、どんな状況なの? と気になって、まだ釣りに出掛けていない人もいると思います。現状を確かめるべく、早速取材を慣行!
明石の船タコ釣りのルールから、基本的な釣り方、仕かけのトレンドなども調査してきました!

取材協力:名田屋乗合船
ルールを守って楽しい釣りを!
・使用するタコエギの数は2つまでとする
・カエシの付いている針はカエシを潰して使用する
・全周針については針が180度までとする
・2段、3段の針は使用禁止(1段のみ可とする)
・エサの使用は禁止とする
マダコ資源保護と回復のため、明石での船タコ釣りは、ルールが決まっています。今年からはエサの使用は禁止となっていますので、お間違いなく!
船タコ釣りの基本の誘い方

ミヨシで釣りをする、名田屋乗合船の常連の女性アングラー・諸田さん
誘い方は難しくなく、オモリが着底したら、オモリが底に着いている状態で、穂先を小刻みにシェイクして、タコエギやタコスッテのみを動かすイメージです。
流し釣りなので、ラインを出すとオマツリの原因になるので、出さないようにして、船の流れに任せて仕かけを引いていきます。反応がなければ1度上げて、仕かけを入れ直します。
アタリは、竿先を動かした時に、グーッと重くなるような違和感のようなものなので、何か違う感じだな…と思ったら、少し送り込んで、ひと呼吸置いて、フッキング。
タコが乗っていれば重たいので、そのままテンションを緩めずに上げてきましょう。上げてきたら、船ベリで躊躇せずに抜き上げないと、船に張り付かれることもあるので、ご注意を。

竿は2㍍までの船タコ用が使いやすい。写真は、諸田さんが使用していたエギ蛸ライト190
仕かけはシンプル派が多数!トレンドは「カニワーム」
使用する仕かけは、タコエギ、タコスッテ、ワームですが、使用できるのは、半傘タイプの仕かけを2つまでがルール。
上の画像ですが、上のエギが船長もオススメのタコマスター フラッシュブースト 3.5号。昨年リリースされた、フラッシュ板内蔵ので、タコにアピールできる大人気のエギですが、多くの人が使用していました。
そして、下の黄色のスッテは、入手困難とも言われているタコマスター スッテ M フラッシュブースト。
エギ+スッテ、エギ+エギなど、カラーももちろんですが、仕かけの種類をローテーションさせて、反応をうかがう人が多かった印象でした。
ワームのデビルクラッカーも人気でした。
ちなみに、画像を見てもらっても分かるように、仕かけのカラーは、近年ど定番のイエロー、グリーン、赤緑が実績が高かったです。

マルキユーの生分解性疑似餌のパワークラブ
そして今年、爆発的に流行しているのが、針にカニ型のワームを装着するチューン。そして、スタンプ式の集魚材も使用している人も多数でした。

山桂産業の集魚剤、いわし油。スタンプ式は手軽で便利
シンプルな仕かけに、ちょっとしたチューンを施すのがトレンドのようですね。
以上!明石の船タコ紹介でした。
仕かけの種類や色、パターンがハマれば、ツ抜けは確定。お土産は十分ですね。ぜひ美味なマダコを攻略してくださいね!