
横山晴也(よこやまはるや) プロフィール
夏の小浜沖は、パターンを掴めば安定して1人10~30パイ程度の釣果を出すことができる状況です。
活性の高い日に当たれば、入れ乗りになることもあります。
海水温の上昇に伴い、マイカのポイントも浅場にシフトしてきました。
今回、お世話になったのは、福井県小浜市堅海のこみなみ丸です。
この船はイカメタルゲーム黎明期から出船しており、イカメタルに適したポイントに大変詳しい船長です。
18時半に出港し、到着したポイントは磯際の水深51m。ほかの船は、少し沖に見えます。
仕かけは、いつもの2点仕かけのオバマリグ。
「最近は日没後から釣れ始める」ということで、ゆっくり支度をして釣りを開始。
さて、今回はカラー選択の基本について、じっくりと解説します。
と言うのも、水深50m以浅の浅場を攻略する際は、漁火が底までよく届くので、よりカラーにシビアな展開となることが多いのです。
ある程度、順序立ててカラーローテーション戦術を考えておくと、渋い状況でも釣果を捻り出すことができます。

筆者のメタルスッテとドロッパー
では、さっそく、釣行の様子とともにスッテカラーのローテ法を紹介します!
①1投目は派手なカラーでサーチ!
1投目はその日の状況を早く掴むために、反応の有無がハッキリと分かれる派手なカラーを選びます。
今回の釣行では、メタルスッテは夜光赤黄、エダにはエメラルダスイカメタルドロッパー タイプE(エギタイプ) RV夜光みかんで第1投。

明るい時間帯は、ボトム付近を丁寧に探りますが反応はなく、船中ファーストヒットは19時半頃。隣で黒系のカラーにヒットしました。
②釣れている人のカラーをマネする!
船の周囲にイカが集まってきたら、釣れている人のカラーのマネをしてみましょう。ここがカラーローテーションの起点となることが多いです。
今回はメタルスッテを赤茶、エダにはEZスリムのケイムラレッドヘッドにチェンジ。

しばらくタナを刻みながら探っていると、水深25mでマイカがヒット! ケイムラレッドヘッドに乗っていたため、黒系はまぐれヒットの可能性も考えられました。
オバマリグは2点仕かけですから、片側のスッテはマネをし、もう片側は実験的に全く違うカラーを選択すると、その日の正解に辿り着きやすくなります。
③自分が釣れたカラーを横展開してみる!
ケイムラレッドヘッドにヒットしたので、ケイムラ系、またはベイトフィッシュ系のカラーに効果があると判断し、メタルスッテを赤オレンジにチェンジ。
すると、これが正解! 釣れたタナの20mまで落とし、優しくシャクリを入れてやると連発!
この時はメタルスッテばかりに乗るため、今度はエダにケイムラ系のラトルタイプのエギを装着し、音でもイカの活性を高めると、さらにアタリの回数を増やすことができました。
④パターン変化にも柔軟に対応しよう
時間帯や潮流変化により、ヒットカラーがコロコロかわることもあります。
さっきまで釣れていたのに、突然ピタリとアタリがなくなることもしばしば。そんな時は頻繁にカラーチェンジを繰り返してみましょう。
目安は、10分ほど経っても反応がなかったら、チェンジするのがオススメ。
今回は赤オレンジに反応がなくなった後、試行錯誤の末、緑白のメタルスッテにかえた途端に再び連発しました。
さらに、緑白で反応がなくなった時には、赤オレンジに戻すことで釣れるペースを維持することができました。
今回はイカの活性が上がったり下がったり、タナも上がったり下がったりしましたが、そんな中でも基本のカラーローテのおかげで、アタリを引き出せました。
イカ釣りは地域性の強い釣りです。準備するカラーに迷った時は、船長や乗船する地域の釣具店に聞くとよいでしょう。
ぜひ、参考にしてみてくださいね!
筆者のタックル | |
ロッド | エメラルダスAGS N66XULB IM、同N66ULB-TGスリルゲーム、スピニングロッド プロト |
リール | キャタリナIC 100SHL、プレイソ2500 LBD(ダイワ) |
道糸 | エックスワイヤー8 0.6号200m(デュエル) |
リーダー | シーガーFXR5号(クレハ合繊) |
鉛スッテ | スクィッドシーカーメタリン10号レッドオレンジ、グリーンホワイト(バレーヒル)、エメラルダスイカメタルスッテTGSS38gケイムラクレイジーピンク(ダイワ) |
ドロッパー | EZ-スリム布巻80BLPR、KVRH(デュエル)、エメラルダスライトRV 1.8号ケイムラ夜光ピンク(ダイワ) |