各地で好シーズン真っ盛りの船のイカ釣り。この時期は各地で美味なケンサキイカがよく釣れています。
そのケンサキイカ釣りで現在、楽しまれているのが大きく分けて、「イカメタル」、「オモリグ」、「胴突き」の3種の釣り方。船によっては独自ルールがあって不可の釣り方もありますが、今回乗船してきた福井県敦賀の船宿(八幡丸、泰丸)では全ての釣り方が楽しめます。
ここでは、人気のケンサキイカ釣りを楽しむための釣り方を、3種まとめて簡単に紹介します。
タックル&仕かけ
タックルは、胴突き仕かけで狙うなら、2~3mの船竿に小型電動リールをセット。
ウキスッテは市販のセット仕かけでOKです。基本的に仕かけの全長が長いので、ビギナーなら3~5本前後のモノが捌きやすいです。
オモリは60号主体に80号もあれば潮が速い時にも対応できます。

▲仕かけ捌きが慣れたベテランになると、スッテの数を増やしていくのもアリです
イカメタルやオモリグは、それぞれイカメタル用、オモリグ用の専用タックルがベストです。
イカメタルで狙う場合は、タナが分かりやすい、カウンター付きの小型ベイトリールを使うと便利。船内でヒットダナの共有もしやすく、タナ合わせもしやすくなります。
メタルスッテは、浅めのタナや潮が緩い場合は12~15号程度。タナが深かったり、潮が速い場合は20~30号が主体になるので、仕かけはカラーも含めて、幅広く用意しておくのがよいです。
ドロッパーは2.5号を主体に、イカメタルではイカやベイトの大きさに合わせて1.8号や2号サイズを持っておくと、いろいろなシチュエーションにも対応しやすくなります。
オモリグのオモリは、イカメタルと同等か、それより少し重めのモノまで用意しておくと十分対応できます。
また、オモリグはイカメタルと同じベイトリールでもイケますが、キャストがしやすいスピニングタックルを使えば、より広範囲に探ることができます。
釣り方
胴突き仕かけの場合は、置き竿で狙う人も多々。
ステイも重要なので、船が揺れる場合は“放置”もありですが、基本的には誘いを入れた方がアピールになるので、電動リールのスローで巻き上げを掛けたり、竿を立ててスッテを動かしてやるのも有効です。
イカメタルやオモリグは、基本手持ちで狙います。
竿を立てて仕かけを動かす“シャクリ”、ラインを送ったり、竿先を下げる“フォール”に、乗せの間の“ステイ”を織り交ぜて誘い、その時のヒットパターンを探っていくとよいでしょう。

▲シャクリ幅は下構えから水平レベル程度までを素早く、あるいはスローでと、速度やシャクリ幅、回数などを変えていくとよい

▲イカはステイやフォール時に乗りやすいので、しっかりと止めて乗せの間を作るのも重要
オモリグなら竿下だけでなく、キャストしてより広範囲に探ったり、カーブフォールでタナを斜めに探ることもできます。

▲キャストすれば、狙える範囲が広がるので有利な時もある
以上が3つの釣り方の基本的な要点です。
ヒットパターンやタナは、その時々によって刻一刻と変化していくので、同じタナだけでなく、アタらなくなればその前後のタナを、そして誘いもワンパターンにならずに、周囲の釣れている人に合わせたり、自分なりにアレンジして、夏のケンサキイカ釣りを楽しんでみてください。