夏の楽しみな釣りと言えば、船釣りでは夜のイカ釣りを思い浮かべる人も多いハズです。
健全な「大人の夜遊び」としても知れ渡っている全国的な人気の船のイカ釣りは、船釣りを楽しむ個人や各釣りクラブでも、外せない恒例行事の1つではないでしょうか。
週刊釣場速報のオフィシャルクラブとして活動中の「つりそく船釣りクラブ」のメンバーも、ちょうど好シーズンに突入したタイミングで、夏の日本海へ行ってきました。
そんな当日の模様をレポートします。
待望のシーズン本番突入!! 敦賀沖のケンサキイカ
今夏の「日本海ケンサキイカ釣行会」は、福井県敦賀・縄間の八幡丸と色浜の泰丸の2船に分かれて、イカメタル、オモリグ、胴突き仕かけ、の3つの釣り方を、各自が思い思いに楽しんできました。
出船前に船長らと談笑していると、話題に上がるのは「今年のケンサキイカの動向」。
ここ数年はGW頃からよく釣れただけに、今期のまだ好調とは言えない日ムラ、場所ムラのある釣れ具合に、「今日はどうやろな?」と期待と不安が入りまじります。
18時に出船すると、八幡丸は敦賀湾口の58mラインでアンカーを入れてカカリ釣り、泰丸は少し沖めの75mラインでパラシュートアンカーを入れて流し釣りとなりました。
夏至の直後だっただけに、まだ日は長かったですが、19時半頃に辺りが暗くなると、あちこちに漁火が浮かび上がりました。
八幡丸では、少ししてイカメタルで小型のスルメイカがヒット。
そして、すぐに別のイカメタルの人にタナ40mでケンサキイカがヒットしました。
胴突き仕かけで狙う人にも、同じようなタナでアタリがでます。
やがて35~40mラインにベイト反応が出始め、そのタナの上、30~33mでアタリがポツポツと続きました。
釣れてくるケンサキイカの型は、胴長15~20cmの小型がメイン。
船の周囲を回遊しているのか、1パイ上がるとパタパタと周りもそれに続きます。
中には胴長30cmオーバーも登場し、釣り上げた人の顔には笑みが広がりました。
泰丸では20時頃から釣れ出しました。
タナは、この日のベイト反応の濃い30mラインでアタリが連発して数が伸び、船中では1人2ケタ釣果も続々。
いよいよシーズン本番突入の兆しを見せました。
敦賀沖では、これからマイカとの夜遊びが面白くなってきそうです。
当日のヒットパターン
当日はサバが湧いていたので、タナはバラついていましたが、イカメタル、オモリグで狙った泰丸では、アタリが比較的多かったのは20~40mライン(水深75mライン)でした。
全体的にフォールでのアタリが多かったようで、特に誘い上げからの、ゆっくりとしたテンションフォールがよかったようです。
タナが浮いた時には、スピニングタックルでのキャストからのカーブフォールにもアタってきていました。
当たりカラーを聞くと、全体的に夜光の紫系や、レッドヘッドのドロッパーやメタルスッテに好反応だったそうです。
泰丸は乗り合いだったので、クラブのメンバー以外も乗船。中には好釣果を上げた人もいました。
船中トップのケンサキイカ26パイを上げた人に話を聞くと、「ベイト反応のある30m前後を中心に、違和感のあったタナでネチネチと誘っていれば、アタリがでた」そうです。
また、大剣を上げた人は「底を中心に狙っていたらドン! ときた」そうで、型狙い、数狙いでは、タナの狙い分けがキーとなり、そのまま釣果に現れたようです。
八幡丸では胴突きで狙ったメンバーも数人いました。
集魚灯が効き始めると、電動リールでのスロー巻き中心の釣りを展開。
その中で釣果を伸ばした人は、数m巻き上げるごとに、竿を1、2回大きく、あるいは小刻みに数回シャクる誘いを入れ、スッテを動かしてアタリを引き出していました。
胴突きで釣れた当日のタナは、水深58mで電動リールのカウンターは7~45m(仕かけは全長7~10m)とバラケており、幅広く誘う人が釣果を伸ばしていました。
福井県の敦賀沖はケンサキイカの絶好のシーズンが到来。
この夏はイカメタルで、オモリグで、はたまた胴突きでと、好みの釣りで美味なケンサキイカ釣りを楽しんでみませんか?