今、最もホットな釣りであるイカメタル。弊社「プログレ」のホームである玄界灘も、大盛り上がりを見せている。
そこで先日、プロトのメタルスッテのテストも兼ねて釣行してみると、既存アイテムである「メタリカ エンペラー」と「クジラー」が大ハマリし、竿を握ったこともない同行者が50パイ以上釣り上げてしまうという快挙を成し遂げたので、その釣行の様子をお届けしたい。

△画像左クジラー、画像右メタリカ。今回の釣行で大活躍した2アイテムだ
玄界灘での爆釣劇
福岡県宗像市、弊社事務所正面の鐘崎漁港から、第五大安丸さんにてイカメタルへ。
今回は竿も握ったことのない、筆者の妹を含む初心者2人を合わせて計5名での釣行。実は家族で釣りに行くのは初めてなので、とても楽しみだ!
今回のポイントは世界遺産で有名な沖ノ島が遠くに見える場所で、大剣が釣れる人気のポイントだ。到着後はまだ夕暮れの明るい時間帯。
さっそくみんなのタックルの準備から開始。それぞれ違った色のスッテをセット。
ポイントの水深は60m。「メタリカ エンペラー」の25号ブルー夜光に、「クジラー」2.5号ミカンを付け、ボトムを丁寧に探ってみるも、まだ明るいからか全くアタリがない。
初心者2人に釣らせてあげたいが、釣行当日は小潮で渋い日に当たってしまったのか…と、嫌な予感が脳裏に浮かぶ。 最近の釣果は日ムラが大きく心配だ。昨日までの大雨の影響もあるのかもしれない。
そんなことを思っていた矢先、妹のティップが一瞬入った! だが本人は気付いていない。合わせるように言うと、「重い! 来たかも!」と船内がざわつく。
上がってきたのは良型のヤリイカ。本人初めてのメモリアルな1パイをゲット。ほどなくして日が落ちはじめ薄暗くなっていき、船の灯りが点いた。そこから15分ぐらいか。全員ボトムを探っているが、ポツポツとしか釣れない。
そこで1人が水深20mで1パイ釣った。もうそんなに浮いてきているのか、と思い、初心者2人に25mラインから探らせてみると、すぐにティップが入る。だが、まだ初心者でアタリがわからない。
そんなに浮いて来ているなら、と思いメタルスッテの「メタリカ エンペラー」の重さを20号に変更すると、軽くなった分アタリが明確になり、本人も違和感を察知できるようになった。それから初心者2人は自分でアタリを取れるようになってきた。
今回持参した「メタリカエンペラー」、「クジラー」はともにエサも巻けるイカメタル、ドロッパーだ。
私は終日エサを付けずに竿頭となったが、初心者は小さなアタリを取ることができず、イカがせっかく抱いても放してしまうことが多い。
その点、エサを巻くとイカが抱いても離さなくなるので、初心者は面白いほどよく釣れるようになる。また、警戒心が強い大剣クラスにも特に有効だ。
一緒に釣行していたオフィシャルパートナーはササミの塩漬けを巻いていたが、1人だけ釣れるサイズがデカい。乗合の方々はみな口を揃えて「エサ巻きってこんなに強いのか」と関心していた。やはりパラソル級は警戒心があるのか、エサを巻いていればアタる確率が上がるのだろう。
初心者2人はアドバイスなしで10パイ以上釣ることができたので、筆者も参戦。15mぐらいから探り始めるとすぐにヒット。次は14mから。と言った感じで群れの最上部を探る。最終的には5mでも釣れた。手返しを最優先したことが功を奏し、100パイ超えの釣果を出すことができた。
今回の釣行で特に感じたことは、メタル7、スッテ3の割合で、メタルでよく釣れたことだ。
もちろん釣り方は人それぞれだが、メタルにアタリがあると、ティップ、手元にダイレクトにアタリが伝わるので非常に分かりやすい。
ビギナーが釣果を上げるために必要な「コト」と「モノ」
初めてのアングラ―がイカメタルでよい釣果を上げるには、イカの活性が高い時はできるだけ軽いメタルを使ってアタリを取りやすくすることが重要。そして、できるだけ浅い棚で手返しを早くして、数が釣れるようにすることが肝要だ。
通常メタルよりもドロッパーに釣れることが多いと言われるが、「メタリカ エンペラー」は水平フォールするので、ドロッパーに劣らない釣果を出せるからオススメだ。水平フォールは沈降スピードが遅くなるため、釣果が伸びない場合は1ランク重めにするとよい。
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今年は新色で「メタリカ エンペラー」には、青夜光、マットブラックが追加。
「クジラー」には青夜光、レッドマンゴーを追加。
オモリグドロッパーの「大剣シリーズ」は2.5号で全10色の展開をしており、8.5秒/mのスローフォール仕様となっている。フォールスピードを遅くすることで、イカがドロッパーを放しにくく長い時間抱いてくれる。一方初心者はアタリが取りにくくなるので、ロッドワークでテンションを張りながらアタリを確認するとよい。
潮がかなり効いているタイミングや、メタルの調子が悪くなってきたタイミングでオモリグに変えると爆釣したりと、イカ釣りは奥が深い。
そのため、メタルがメインのエリアの方にも、オモリグは数本確保しておいていただきたい。
港に戻って釣果を見ると、釣りが初めての二人も50パイ以上釣り上げ大満足な様子。
私も指導をしながらも100杯越え。途中からプロトのメタルに変更したが、とても良い結果であった。今年のケンサキイカ。いよいよ本番に入ったようだ。