イワシやアジなどのベイトが、沿岸の近海に回遊する夏から秋にかけては、カラ針やギジが付いた仕かけを下ろしてベイトとなるエサを掛け、そのまま底付近のタナに送り込んでフィッシュイーターを狙う「落とし込みゲーム」がハイシーズンを迎えます。
その落とし込みゲーム、大阪湾や瀬戸内の近郊の釣り場では、ターゲットがヒラメやメジロ、シオ、サワラに根魚がメインになるので、軽くて扱いやすいゲームロッドを使うライトな落とし込み、すなわち「ライト落とし込み」が盛んです。
ここでは、先日淡路島沖に出掛けた際に使用した、ライト落とし込みの2024最新タックルや仕かけ、さらにはこの釣りにおける最重要なテクニック、「ベイトの掛け方」も紹介。
これらの紹介するアイテムやテクニックを頭に入れておけば、好シーズン真っ只中の今、ビギナーでも好釣果を手にすることは難しくないですよ。
2024ライト落とし込みの最新タックル&仕かけ
今回のライト落とし込みで使用したロッドが、マルチゲームロッドの「極鋭MG」。
SMT(スーパーメタルトップ)とAGS(エアガイドシステム)搭載で軽く、穂先の感度は小さなベイトの掛かりも、横から見ていても分かるほど圧倒的です。
「ベイトの付きが分かる」という、落とし込み竿に求められる必須ポイントを備えているので、誰もが使いやすいロッドとなっています。

▲SMTとAGS搭載の穂先は、小さなベイトの掛かりもバッチリ分かる
また、バットパワーにも優れ、ハマチやシオだけでなく、ブリやメジロ、サワラなどにも難なく対応。大物とのやり取りも安心できます。
リールシートは、ゼロシートを採用しており、ホールドしやすく、グリップ性能もバッチリ。
調子は73と82がラインナップされており、M、MH、H、HHの4機種。長さは200~230cmと、どのモデルも取り回しがしやすいセンターカット2ピース設定です。

▲73M230は、しなやかに曲がり込み、感度も抜群
ライト落とし込みはもちろん、ノマセ釣りやアマダイ、根魚狙いなど、多くの釣りに合うロッドとなっています。

▲脇挟みしやすいバットレングス

▲極鋭の文字が印字されたナットもオシャレ
メーカー希望価格は69,500~71,000円。
「極鋭MG」の詳細ページはこちら
軽量(520g)かつコンパクトで、パワーも兼ね備えた小型電動リールが「シーボーグ G200J」。
ベイトが付くまでは、ハイスピードで何度も上げ下げを繰り返す「ライト落とし込み釣り」においては、高耐久なMAGMAX-Gモーターを搭載した、このモデルが最適です。
見やすいドット液晶カウンターを搭載し、仕かけのタナも瞬時に分かります。

▲見やすいドット液晶カウンター
また、モーターON/OFF連動クラッチを搭載し、親指1本の操作で落とし込みの釣りの基本動作が完結できます。
最大ドラグ力は10kg、ATDで、ブリなどの大物でもスムーズに作動し、やり取り中のバラシを激減できます。

▲滑りにくいアルミ製JOGパワーレバー

▲握りやすくパワフルに巻き取れるアルミラウンドノブ

▲仕かけの落下速度を調整できるフォールブレーキダイヤル

▲コンパクトなロープロナローフォルムで持ちやすく、手にスッポリ収まるので快適
メーカー希望価格は113,000円です。
「シーボーグ G200J、同G200JL」の詳細ページはこちら
電動リールの性能をフルに発揮できるリチウムイオンバッテリー。
鉛バッテリーに比べて、軽量・小型、流す電流量が大きいので、巻き上げ速度、パワーがアップします。
メーカー希望価格は、充電器付き78,000円、充電器なし68,500円。
「スーパーリチウム12000WP」の詳細ページはこちら
「落とし込み仕掛けSS LBG 5本喰い渋り8エサ掛かり重視SP」は、エダを8cmと従来モデルよりも短く設定し、ケイムラフラッシャーの付いたギジを踊らせて、ベイトにハイアピールできる仕かけ。

▲エダは8cmのショート仕様
さらに「ハリスに対して幹糸が細い」という斬新な仕様で、ベイトに警戒心を与えずに、ビギナーでも容易に掛けることができます。
針は剛性の強い素材を使用(剛鋭イサキ)。

▲落とし込み専用の剛鋭イサキを使用しており、強度もバッチリ
ベイトの掛かりがよく、大物にも不安なく対応できる安心の仕かけです。
また、エダ間が75cmと広いので、ブリやカンパチなどの青物はもちろん、カツオやサワラなどの浮いた魚にも効果的。
「落とし込み仕掛けSS LBG 5本喰い渋り8エサ掛かり重視SP」の詳細ページはこちら
「落とし込み仕掛けLBG」は、ベイトの付きを最優先にした落とし込み仕かけ。
線径の細いイサギ針を採用しており、エサ掛かりは抜群。当日も、ウルメイワシがズラズラっと鈴なりで付くシーンが多々見られました。
針にはアピール力の高いシルバーホロとゴールドホロを交互に配置。
ベイトの状況に合わせて選べるように、カラ針(7本針)とサバ皮(6本針)の付いた2タイプがラインナップしています。

▲から針

▲サバ皮MIX
全長は、どちらも2.3mで初心者も捌きやすいのが特長です。
「落とし込み仕掛けLBG」の詳細ページはこちら
下部に搭載されたセンサーアイが、海底の形状を明確に伝えてくれるシンカー。
両面にキラキラ光るホログラムシールでアピール力もバッチリです。
夜光系とケイムラメッキ系のカラーが多数あり、15ー100号と、号数ラインナップも多く、用途は多彩です。
「快適船シンカーSN」の詳細ページはこちら
ベイトを付ける「3つの基本テクニック」
落とし込み釣りの基本は、まずはベイトを掛けること。
これが、この釣りの第一段階となります。
ベイトを付けるには、ベイトの群れの中を専用仕かけを通過させます。
これは、都度指示される船長からの指示ダナを聞いて、そのタナを狙いましょう。
ベイトを付けるための方法は、基本的に3つ。
①フリーフォール
②テンションフォール
③サミング
中でもメインとなるのは、①フリーフォールです。
これは、指示ダナの上から下のタナまでを、ベイトが付くまで上げ下げを繰り返すだけ。
この時、穂先を注視し、ベイトの付きを見極めましょう。
当日は、指示ダナをフリーで素早く落とすだけでベイトが掛かりましたが、ベイトの付きが悪い時は、仕かけを下ろす速度を落とした②テンションフォールや、小刻みに指でスプールを押さえてリアクションで食わせる③サミングがよい時もあります。

▲テンションフォールは、フォールブレーキダイヤルで調整で仕かけの落下速度を調整するのが簡単

▲サミングでリアクションバイトを狙う、タナが狭い時や小アジベイトには有効
指示ダナの下まで下ろしてベイトが付かない時は、再度指示ダナの上プラス5mほど浅めに巻き上げてから、仕かけを落とします。

▲電動リールの高速で巻き上げると、手返しよく狙える
ベイトが付けば、底を少し切ったタナでアタリを待ちましょう。
以上が、「ライト落とし込みのキホン」です。
この秋は、ライトタックルで大物の引きを堪能してください。
