アルファタックル「アルファソニックカワハギ」の穂先へのコダワリがエグイ

カワハギ竿の超重要な要素、穂先。

ボトムを狙う釣りなのか、宙の釣りなのか。はたまたゼロテンで釣っていくのか。ここで難しいのが、釣り方を変えていくと、穂先に求められる要素も変わってくる点。

ひと括りに“柔軟な穂先”と言っても、どれだけ、どこまで曲がりこむのか…。コダワリ始めると、ここまで考えてしまう…コレがいわゆるカワハギ沼なのかも。

今回は、そんな沼にハマってしまった人に刺さるロッドを紹介。

アルファソニック カワハギ【アルファタックル】

正直、この価格帯でこんなにコダワって作られているカワハギ竿って、そうそうナイのでは…?

そう思わされたのがアルファタックルの「アルファソニック カワハギ」。ちなみにメーカー希望価格は35,000円(税別)~。

…で、知って欲しいのがCTS(コンポジットチタニウムソリッドトップ)というチタン合金の穂先でのコダワり。

▲10号オモリをぶら下げた状態

▲30号オモリをぶら下げた状態

「アルファソニック カワハギ」は【166L】、【168M】、【170MH】の全3機種でラインナップ。

上記の写真を見てもらえれば分かるように、各アイテムの穂先の曲がり方が違うのは、文頭で触れた釣り方に合わせた穂先作りをしているから。

「じゃあどう使い分けるのが最適なのか?」という疑問に関しては、アルファタックルの船竿開発に携わっている柳沢テル氏による、以下の解説が分かりやすい。

柳沢 テル プロフィール

アルファタックルフィールドスタッフ。 マルイカなどの中小物系の船竿開発に携わっている。マルイカのほかにはカワハギ、タチウオ、ひとつテンヤ、ヒラメなどが得意。ワカサギからマグロまで大小を問わない釣りキチで、特に友人とのんびり楽しむスタイルが大好き。オフショアからトラウトまで、ルアーフィッシング全般にも広く精通している、

3機種はどう使い分けるのか? 柳沢テル氏による解説

【170MH】

サブネーム「マルチコントロール」の名の通り、様々な状況で思った通りに仕掛けを操作していけるモデル

穂先を極端に軟らかくしていないので、オモリを底から離した状態、つまり宙の釣りでもロッドを動かした分だけ仕掛けを動かすといったことがやりやすい。また、オモリを底に着けて上げるといったカワハギ釣りの基本的な誘いをしやすい、いわばスタンダードモデルと言えます。1本の竿で、宙の釣りも含めた様々な状況に対応していくことを重視するなら、この170MHです。

【168M】

サブネームは「ボトムコンタクト」。つまり底を釣るためのモデルです

上の画像を見て分かる通り、170MHと比較すると穂先の先端はかなり軟らかくしています。この特性を利用して、オモリを底から離さずにわずかに仕掛けをたるませ、そしてオモリは底から離さないで再び仕掛け部分だけを張る、といった誘いに向いています。穂先から下の部分はかなり強くしているので、イメージ通りに仕掛けを動かし、かつ積極的に掛けていけるのです。穂先が軟らかいのでMHより軟らかい「M」アクション表記にしていますが、穂先から下はHクラスの強さがあります。30号オモリを下げた画像で、それが分かると思います。

【166L】

168Mは少しオモリを浮かす「チョイ宙」にも対応できますが、166Lは完全に「ゼロテンション専用」と言えます

30号オモリを下げた画像のように、穂先が完全に曲がった状態では166Lのメリットが活かせなくなってきます。10号オモリでの曲がり程度まででゼロテンションを保つようにすると、このモデルのメリットを最大限に活かせます。また、多少個人的好みも入りますが、カワハギにアサリを吸わせるということに長けているので、いわゆる「セイゴ系」の針との相性がよいです。

具体的にどのようなフィールドで活躍するのか?

柳沢氏によると、166Lは基本的には根掛かりが少ないフラットな場所に向いているとのこと。このロッドの特性上「根」というより小さな岩もしくは石程度のものがあるとき、極軟調穂先は小さな岩や石にオモリを引っ掛けた状態で誘うことに長けているからなんだとか。

次に168M。このロッドは根が険しい場所をゼロテンションで攻略したい場合に活躍するそうで。168Mは穂先の下が硬いので、軽く竿をあおって根を飛び越えさせるといったことがやりやすい(特に、ちょっとキャストしていくような場合)とのこと。

最後に170MH。「王道スタンダード」ゆえ、思った通りに仕掛け祖操作したい人にオススメなんだとか。柳沢氏の場合はチョイ宙がメインになるとき。特にカワハギの活性が高く、ボトム~ボトムから30センチ程度上までのレンジを「ボヨンボヨン」と仕掛けを上下させて誘う(あまり止めない)ときに多用するそうです。

アルファソニック カワハギのスペック

MODEL 全長 (m) 継数 (本) 仕舞 (cm) 標準自重 (g) 先径 (mm) 元径 (mm) 錘負荷 (号) L1(mm) L2(mm) メーカー希望 小売価格(税別)
168M 1.68 1 168 91 1.1 10.6 25-35 380 365 38,000円
170MH 1.7 1 170 81 1.4 10.1 25-40 385 365 38,000円
166L 1.66 2(B) 133.5 92 1.1 9.5 25-35 390 270 35,000円

コレだけコダワていて、この価格。結構衝撃的じゃないですか?

・人生初の専用ロッドを探している

・用途が決まっているサブロッドを探している

・チタン穂先を試してみたい

そんな方には特に相性イイんじゃないでしょうか。よければこれからのハイシーズンのご参考に!

アルファタックル公式「アルファソニック カワハギ」詳細ページはこちら

アルファタックル(alpha tackle) プロフィール

株式会社エイテックの自社ブランドがアルファタックル。同じくエイテック社のルアーブランドにはtailwalkがある。アルファタックルは海のエサ釣りを主体にしたロッドや小物用品類を数多くそろえ「MPG」シリーズ、「アルファソニック」シリーズ、「海人」シリーズなどは船釣りファンなら誰もが知るところ。幅広くリーズナブルで高品質な製品ラインナップが魅力。

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