釣りの秋を迎えて、各地でアオリイカの釣果が聞かれるようになりました。
日本海の京都・宮津沖では、船エギングのアオリイカがシーズン本番です。シーズン初期はキャスティング主体で、水温が下がり始める中盤以降は深場でティップランをメインに楽しめます。
そんな旬のアオリイカを求めて、養老大島のすえひろ丸で、秋の船エギングを楽しんできた模様をレポートします。
京都・宮津沖のボートエギングをレポート
「ここ何日かは、明と暗の違いで釣果に差が出ていて、朝イチに活性が高くて、日が完全に上がると渋くなる傾向です」と、すえひろ丸の村上船長。
何らかの影響で、イカが警戒心を抱くのか、急に乗りが渋くなったり、はたまた活性が上がってバタバタっと釣れる、ムラっ気があるようです。
訪れた日は、正にそんな日でした。
水深4~5mの浅場でのキャスティングでは、日が昇り始めた頃に幸先よくヒットしました。
風が吹いて船が速く流れましたが、エギを底まで沈めずとも、中層でアオリイカが乗ってきました。
ですが、そこからが苦戦。
日が高くに上がって光が大量に届くからか、底まで沈めても、手前まで誘っても追尾はありません。
そこで船長は、岸からドン深で深場もまじる水深5~20mラインへ大きく移動しました。
すると、16mラインでティップランにアオリイカがヒットしました。
そして、船長が言う「明と暗」。それがハッキリと出たのが、やや日が傾き始めてからでした。
そのポイントでは透明度が高く、水深18mでも、底が見えていました。黒く見えるシモリ周りには、多数のイカが見えます。

▲水深は18mほどあるが、クッキリと底までが見える宮津沖のポイント
エギで誘い上げても浮いてこないので、そんなイカを底付近でサイトフィッシング。
すると、シモリ周りではエギに乗ったり、反応してきますが、船が流れてエギが移動し、砂地の明るく見える場所にくると、全く反応しませんでした。
そして、山が日陰を作り始めた頃には、陰になった浅場へのキャストで、アオリイカの新子サイズが入れ乗りになります。
少し沈めて、シャクルだけで数ハイが追尾してきました。
これをステイさせると、すぐにエギを抱きます。こんな調子でよい人は、ほんの30分ほどで一気にツ抜けしました。
当日、イカは、いる所には大量にいました。
そして、最近のアオリイカを釣るためのキーワードの「明と暗」の条件にハマれば、ヒット確率もグーンとアップしました。
釣果を上げるためには、キャストなどで狙うポイントも意識的に、これらの条件に当てはめていきたいものですね。
今後は、やや深場でティップランがメインとなり、アオリイカもサイズもアップしてくるので、面白い秋の船エギングが楽しめそうですよ。