【考えることはシンプルに】誘いに引き出しを!「タチウオの活性に応じた誘いの見付け方」

寄稿:高槻慧

高槻 慧(たかつき さとし) プロフィール

小学生でバスフィッシングを始め、今では沖釣りにハマり、タチウオ、マルイカ、カワハギなど、東京湾を中心としたテクニカル系の釣り物を得意とするダイワフィールドスタッフ。「釣りは魚を釣ることじゃない、魚釣りを楽しむことだ」をモットーに釣りの楽しさを伝える若き名手。東京湾でのテンヤタチウオ釣りをけん引する名手の一人で、「ノンストップ・バイブレーション釣法」の開発者。2020大阪湾タチウオKINGバトルのセミファイナリスト・同2021のファイナリスト

活性に合わせた誘いの見付け方

今年も大阪湾タチウオKINGバトルの予選会が始まり、私も9月12日の忠岡・ふじたやの予選会で、無事通過できました。

上手くアジャストできた理由は、「活性に合わせた誘いの見付け方」でした。

この日のフィールドは、神戸沖。

乱打戦の予想だったので、朝イチから数釣りモードのセッティングで、テンヤは「船タチウオテンヤSS TG40号」に、エサは高活性気味ならサンマ、低活性気味ならイワシという使い分け。

タナはボトムから5~10mの範囲で、時間によって活性がコロコロとかわる、という状態です。

タチウオのアタリ方からテンヤ、エサ、タナは間違っていないと判断できたので、後は、「どれだけ頻度高く、アタリがだせる誘いを見付けられるか」を探すことに、的を絞ります。

どんな誘い方でも、ある程度アタリがでるものの、やはり数釣り勝負ですから、その中でも最速でアタリがでる誘いを見付けるのが吉、ですよね。

パターンは5つ

私のよくやるパターンとしては、おおまかに5種類。

超高活性:すごい速いストップ&ゴー 

高活性:ジャーク&ステイ

中活性:トゥイッチ&ステイ

低活性:バイブレーション&少し長めのステイ

超低活性:ノンストップ・バイブレーション

この中で、さらに巻きの速度や距離を調整したり、誘いをミックスして、正解に近しいものを探していきます。

引き出しは多いに越したことはないですが、多過ぎても悩むだけなので、私はこの5種類という感じです。

特別変な状況でなければ、この中からよくアタる誘いを見付けられることが多いです。

この日もまさにこのパターン分けが上手くハマり、前半の超高活性から中活性時はストゴー、ジャーク、トゥイッチで、ガンガンとアタリをだせました。

特に、後半の低活性から超低活性時は、東京湾流のステイを入れずに、ひたすらバイブレーションし続ける、ノンストップがどハマり。

渋い時って、ステイじゃないの? と思う方も多いと思いますが、私の信頼しているパターンは、これなのです。

釣り方がどんどん多様化や細分化されているように感じるかもしれませんが、考えることはシンプルで、「魚に合わせること」のみ。

その方法として、自分が得意だったり、信頼できる引き出しを作ることが、大切だと思います!

今年は例年と違う?

誘いや掛け方、テンヤのカラーなど、今年は例年と少し違うと感じませんか?

これは遊漁として盛んなターゲットでは起こりうることで、「危機回避の遺伝子」が存在するという説もあるほど。

人間の思い込みかもしれませんが、魚との知恵比べは毎年進化する、イタチごっこのようなもの。

固定観念に捉われず、柔軟に対応することが大切ですね。

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