人気の”落とし込み”
サビキ仕かけで、アジやイワシ、小サバなどのベイトを釣り、そのまま仕かけをタナまで下ろして、フィッシュイーターを狙う、食物連鎖を上手く利用した「落とし込み」。

▲がまかつの「マルチフラッシュ落し込みサビキ シリーズ」
落とし込みがアツい
和歌山・日ノ岬沖
各地で好シーズンを迎えているが、中でも今アツいのが、和歌山・日ノ岬沖。ここは、秋になると高級魚のカンパチやシオが期待できる魅惑のエリアだ。
そこで、10月2日に和歌山・三尾港の利昌丸に乗船して、取材に行ってきた。

▲三尾の利昌丸
当日は5時に集合、5時半に出船。利昌丸が狙う落とし込みのポイントはとても近く、10分ほどでポイントに到着した。
山下船長の合図で仕かけを投入。船長から「ベイトは底から5㍍まで。ベイトが掛からなければ、1回15mぐらいまで巻き上げて」とアナウンス。さらに「今のベイトはアジやから、サミングせんとストンと落としてよ」とアドバイスもあった。

▲当日のベイトはアジだった
アドバイス通りに釣りをすると、さっそく右舷ミヨシの藤原氏にヒット!

▲シオをキャッチした、つりそく船釣りクラブの藤原氏
さらにミヨシから2番目の人にもヒットする。上がってきたのはハマチとシオ。開始すぐのヒットに、釣り人が活気付く。
食いが浅いのか、バラシも度々あるが、55cmのグッドサイズのシオを頭に続々と魚が上がった。
後半には、左舷胴の間の青山氏に強烈なアタリがきた。根魚のような強烈な引きに船長から「クエちゃうかな?」とひと言。
手に汗握るやり取りだったが、しばらくして強烈な引き込みでラインブレイクとなった。
当日は、ベイトの付きは渋目だったが、ベイトが掛かればアタリが誰かしらにあり、シオもよく上がって、魚種多彩に釣れて、船中ボーズなしで竿を納めた。
日ノ岬沖での落とし込みは、例年なら11月中頃まで。カンパチやシオを釣ってみたいなら、今がチャンス! ぜひ青物の強烈な引きを味わってほしい。