「代用はNG?」ブレードジギング専用設計ロッドについて有名船長が解説

年々人気が高まっているブレードジギング。

ここ数年で生まれた釣りなので専用ロッド自体が少なく、そのためSLJ、ボートシーバス、キャスティングのタイラバロッドなどの代用ロッドを使用して楽しんでいるアングラーも多い印象です。

先日、大阪湾ブレードジギングの開拓を進めたシーマジカルの角井船長とお話ができる機会があり、「ブレードジギング専用ロッドの必要性」について伺ってみました。

代用ロッドはNG?

角井船長「結論から言うと、代用ロッドでも釣りは十分に楽しめます。僕も最初のころは専用ロッドがなかったので、SLJ、ボートシーバス、キャスラバロッドなどいろんなロッドで釣りをしていました。実際サワラも何尾も釣ってきましたし、問題はないです。

ただ、どのロッドを使ってもしっくりこない点が必ず出てきたんです。例えばバラシが多かったり、キャストはしやすいけど脇挟みがしにくかったり。そこでサポートをしてくれているシマノさんとお話をして、いわゆる『ブレード調子』のロッドの制作をお手伝いさせていただくことになりました。」

ブレードジギング専用ロッドに必要な4つの要素

角井船長「『ブレードジギング専用ロッドって、代用ロッドとなにが違うの?』と、お客さんからもよく聞かれます。僕にとって、専用ロッドに必要な要素は4つあると考えています。

1つ目は、柔軟な穂先であること。基本的に巻くことを主体とする釣りは、穂先は柔軟な方がいいんです。特にサワラはバラシが多い魚なので、魚の動きに追従するしなやかな穂先が必要になります。

2つ目は、しっかりとしたバット。僕はブレードジギングにおいて、巻きアワセを推奨しています。この時必要になってくるのがバットパワー。バットに力がないとフッキングした力が上手く伝わらず、バラシの原因になってしまいます。大阪湾ブレードジギング黎明期に、SLJのロッドを使っていたのですが、どうしてもバラしてしまうことが多かったことが印象に残っています。ここまでのブランクス要素をブレード調子と呼んでいます。

3つ目は、糸抜けのよいガイドセッティング。キャスティングが主体となる釣りなので、大き目のガイドを搭載して糸抜けをよくしています。

最後、4つ目の要素はグリップ周り。まず、グリップ長にはコダワりました。ブレードジギングは投げやすさも必要でありながら、高速巻きをする際に安定して巻けるように脇挟みもできる必要があります。

また、リールシート部は太いほうが握り込みやすく、力が入りやすいので高速巻きをするときも安定したリーリングができるようになります。」

専用ロッドは「快適」に、「確実」にサワラに近づくためのアイテム

角井船長「ブレードジギング専用ロッドは必ずしも必要ではないけれど、代用ロッドと比較して、確実に快適に、確実にサワラに近づくためのアイテムです。もっとブレードジギングを楽しみたい、もっと釣果を伸ばしたいと感じている人は専用ロッドの使用を強くオススメします。」

角井船長がオススメするロッドはありますか?

角井船長「手前味噌ですが、シマノの『グラップラー タイプブレード』、『オシア ブレード』は使いやすいロッドに仕上がってます。この2本は、先ほど説明した4つの要素を押さえたロッドなので、ブレードジギングを快適に楽しめます。

この2本の使い分けに関しては、まず、ブレードジギングを本格的に始めたい、もっと楽しみたい、という方には『グラップラー タイプブレード』がオススメ。2ピース仕様なので持ち運びにも便利です。

次に『オシア ブレード』は、さらにブレードジギング専用ロッドとして、性能を突き詰めた1本です。例えば、ブランクスはバットジョイントの1ピース仕様なので、無駄のないスムースな曲がりで力を伝達しやすくなっています。また、ガイドには“Xガイド3Dチタン”を搭載しているので、さらにストレスフリーで振り抜きやすくなっています。そのため、ブレードジギングを最大限楽しみたい方にオススメです。」

番手の使い分けは?

角井船長「シマノのブレードジギングをロッドは、パワー順に0番、1番、2番と3種類があります。使い分けに関しては、ご自身が釣行するエリアで使うジグの重さに合わせて選んでみてください。

例えば、秋の大阪湾ではインショアラインと言われる水深20m前後のエリアであれば、MAX60gまで扱えればいいので0番を。明石エリアのように潮流の早いエリアでは1番、日本海側など、水深が深いエリアであれば3番を…と使い分けてみてください。」

ブレードジギングの釣果を高めるなら専用ロッドがオススメ!

以上、シーマジカル船長角井さんによる、専用ロッドとはなにか? の解説でした。

代用ロッドでも確かに楽しめる。でも、快適さや釣果を求めるのであれば専用ロッドを使うのがよさそうですね。

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