タチウオKINGバトル予選Report
モジャオこと、メガバスプロスタッフ村上です。9月25日に瑞宝丸で行われたキングバトルの予選に行ってきましたので、その模様をお伝えいたします。
出船前、駐車場で待っていると、6代目KINGの吉田昇平氏が。そして、過去、セミファイナルをダントツの数釣りで通過された元吉智広氏も来られていて、聞くと「今年のタチウオの傾向に手を焼いている」とのこと。
僕は昨年末以来のテンヤタチウオ釣りということもあり、前日に慌ててエサの仕込みや、ラインの巻きかえに、足らないテンヤを補充。それと、予選日の潮流予測から、時間ごとに自分のできることを整理。また、エサはイワシがよいかもしれないと、事前情報をもらっていました。この可能性と、洲本沖での2枚潮への対応を検討しておきました。
実釣開始は小島沖。予想通り、かなり活性は低く、手練の選手や僕もアタリをだせていない中、手巻きで軟らかい竿を使っていた僕の右隣の選手が、ひたすら掛け続けていました。
ちょうど吉田氏と僕との間に座っていた方でしたので、2人で目を見合わせて驚きました。よく見ると、エサはイワシで、極端に小さなサイズを使用していることが分かりました。
僕もイワシを持参していましたが、その方の使っていた大きさと比べると大きかったので、半分ぐらいにカットしてテンヤにセット。すると、今までアタリがだせていなかったのが嘘のように、アタリがでるようになりました。
何とかその方に離されないように付いていき、どこかで挽回できないかと狙いながら釣り続けました。そうしているうちに魚の活性がイマイチになったため、洲本沖へ移動。
後半戦は洲本沖。100mオーバーの水深で、魚の活性も分からず、念のためイワシから開始。どこでアタリがでるかサーチすると、90m前後でアタリが集中しました。
魚の数は昨年より多いとは思えませんが、小島沖よりも活性が高く、アタリが大きい。イワシでボロボロにされると手返しが悪くなるので、サンマにかえると、サンマでもアタリがよくでて、テンポよく掛け続けられ、尾数を稼ぐことができました。
しかし、潮止まりの洲本名物である強烈な2枚潮になってからは、ラインスラックを出さないよう、ストップ&ゴーを繰り返します。しかし、アタリがだせず、周りの方もオマツリ状態で苦戦。
そんな中、僕の左手にいた2人が怒涛の連発。ロングレンジで小刻みにトゥイッチを入れ、糸を緩めず誘いを入れ、アタリがあったら巻き合わせで絡め取っているのを見ました。その2人は洲本沖での実釣経験が相当ある方だと思われ、僕も真似してみたところ、しっかりアタリがでて、掛けられるようになりました。
久々の釣りでどこまでできるか不安でしたが、何と予選を一発通過することができました。
予選通過の勝因ですが…
・事前に情報を整理し、頭の中を整理しておいたこと
・当日の状況を洞察し、柔軟に対応できたこと
・とにかく丁寧な釣りを心掛けたこと
だと思っています。
特に「丁寧な釣りを心掛ける」ことは重要で、今年のタチウオは「ジャカジャカジャークばかりしていると、群れが散るんじゃないか」と言われていますので、参考にしてみてください。それから、競技では迷いは禁物です!