【猛者揃いの中、見事予選突破】タチウオKINGバトル予選突破への6つの戦略とは…

連載:きくりんのFishingSchool

菊池 雄一(きくち ゆういち) プロフィール

「きくりん」の愛称で親しまれ、船タチウオテンヤ、落とし込み、ノマセ釣り、イカ(イカメタル・オモリグ)、タコなど、春夏秋冬の旬の釣りを楽しむ、マルチアングラー。ホームエリアは関西ながら、関東在住の環境を活かし、積極的に開拓中。大阪湾タチウオKINGバトル2016準優勝、タチウオKINGバトルチャンピオンシップ3位。ダイワスタッフ

皆さま、こんにちは。今回は9月から10月まで各地で開催されている、「大阪湾タチウオKINGバトル」の予選に参加し、通過することができましたので、その日の状況と私の戦略をお伝えしたいと思います。

予選突破の戦略を公開

私自身、以前と比べると大阪湾に出向く回数は減少していますが、「チャレンジすることに意味がある」と自分に言い聞かせ、今回も「大阪湾タチウオKINGバトル2024」の予選に参加しました。

10月13日、泉佐野の海王神にお世話になり、14人満船(予選エントリーは12人)の中、釣座抽選で潮裏の胴の間に決まりました。潮の回りも悪くはないですが、抽選の運命をかえることはできません。そこで、バラシの数を減らして、僅差の戦いに持ち込むことを狙い、当初の戦略を少し変更して挑みました。

ポイントは洲本沖の水深90m前後のライン。ボトムから5m上までのタナを探り、65mラインを入念にチェックして、当日のアタリダナを見極めていきました。しかし、いきなりオマツリのトラブルが発生し、泣きそうになりながらも、自分を奮い立たせました(笑)。

極鋭タチウオテンヤSP82Sを選択

エサはイワシ(中、加工)とサンマ(加工)を用意。この日の活性状況を踏まえ、サンマが有利だと判断し、ふた流し目以降はサンマオンリーで挑戦。
ロッドは「極鋭タチウオテンヤSP EX」ではなく、「極鋭タチウオテンヤSP82S」をチョイス。深追いさせ、水深のあるポイントでも、タチウオが掛かれば胴まで乗ってくれる、私にとって最良の相棒竿で1日を戦いました。

参加メンバーは猛者揃いで、ほとんどの方がタングステン製のテンヤ3個をローテーションに組み込んでいました。

潮止まり前後からタナが少し浮き、勝負を賭ける中盤以降は、数を重ねる展開に。ちなみに、浮きダナを攻める時のポイントは、カーブフォールでの反応です。浮きダナになれば、フォール中のバイトが多くなります。そうなったら、一気に上のタナでスパートをかける戦略に切りかえました。

左舷の釣り人の釣果を気にしながら、右舷には非常に釣っている方がいるという噂も耳にし、ドキドキしながらの展開。12時まで自分の釣りに集中し、ストップフィッシングを迎えました。

深追いで掛けた魚は73尾、ヒット後のバラシは5尾前後だったかと思います。サメやシイラのバイトもありましたが(笑)。

50尾以上釣った方々での数量カウントが行われ、最終的に73尾で予選を通過することができました!

11月3日のセミファイナルでは、時期や潮が異なりますが、そちらも全力で挑みたいと思います。

この日の私の戦略

当日の戦略ですが、まとめると以下の通りになります。

① セレクトしたロッド

ロッドは、極鋭タチウオテンヤSP82Sー185を使用。極鋭 タチウオテンヤSP EXではなく、深追いさせるために、食い込み性能の高い1本をチョイス。

② メインに使用したテンヤ

テンヤは、今秋の新作の船タチウオテンヤSS TG。タングステン製のテンヤです。カラーはゼブラ系をメインに使用しました。

③エサはサンマ

エサは、手返し重視のサンマ。身持ちをよくするために塩、アミノ酸で加工したものを使用しました。

④掛け急がないこと

確実に頬に掛けることができるように、しっかり追わせてからのフッキングを意識しました。そうすることで、MAXで巻き上げても、バラシが少なく、安心です。

⑤フックはAHがメイン

水深が深いので、フックはAH(auto hooking)がメイン。半遊動のAHタイプを使用すれば、バラシが激減します。

⑥最後まで諦めない集中力

普段以上の釣技を、本番では出せないです。自身にできる最大の準備と、1尾1尾を丁寧に釣ることを心掛け、最後まで諦めない集中力の持続を意識しました。

 

きくりんのテンヤタチウオタックル

出典:ダイワ

・ロッド:極鋭タチウオテンヤSP82S-185AGS
・リール:シーボーグ100J
・ライン:UVF PEデュラセンサーX8EX+Si3・2号200m
・リーダー:ディーフロン船ハリス8号
・テンヤ:船タチウオテンヤSS TG

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ダイワ(DAIWA)

1958年の創業、リール、ロッド、ルアー、用品などあらゆる釣り物のフィッシングタックルを扱う総合ブランドとして、国内、海外に多くのファンを抱えている。ジャパンクオリティの品質の高いアイテムを日々開発、その過程で、世界初となるテクノロジーも数多く輩出している!

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