菊池 雄一(きくち ゆういち) プロフィール
皆さま、こんにちは。今回は9月から10月まで各地で開催されている、「大阪湾タチウオKINGバトル」の予選に参加し、通過することができましたので、その日の状況と私の戦略をお伝えしたいと思います。
予選突破の戦略を公開
私自身、以前と比べると大阪湾に出向く回数は減少していますが、「チャレンジすることに意味がある」と自分に言い聞かせ、今回も「大阪湾タチウオKINGバトル2024」の予選に参加しました。
10月13日、泉佐野の海王神にお世話になり、14人満船(予選エントリーは12人)の中、釣座抽選で潮裏の胴の間に決まりました。潮の回りも悪くはないですが、抽選の運命をかえることはできません。そこで、バラシの数を減らして、僅差の戦いに持ち込むことを狙い、当初の戦略を少し変更して挑みました。
ポイントは洲本沖の水深90m前後のライン。ボトムから5m上までのタナを探り、65mラインを入念にチェックして、当日のアタリダナを見極めていきました。しかし、いきなりオマツリのトラブルが発生し、泣きそうになりながらも、自分を奮い立たせました(笑)。
エサはイワシ(中、加工)とサンマ(加工)を用意。この日の活性状況を踏まえ、サンマが有利だと判断し、ふた流し目以降はサンマオンリーで挑戦。
ロッドは「極鋭タチウオテンヤSP EX」ではなく、「極鋭タチウオテンヤSP82S」をチョイス。深追いさせ、水深のあるポイントでも、タチウオが掛かれば胴まで乗ってくれる、私にとって最良の相棒竿で1日を戦いました。
参加メンバーは猛者揃いで、ほとんどの方がタングステン製のテンヤ3個をローテーションに組み込んでいました。
潮止まり前後からタナが少し浮き、勝負を賭ける中盤以降は、数を重ねる展開に。ちなみに、浮きダナを攻める時のポイントは、カーブフォールでの反応です。浮きダナになれば、フォール中のバイトが多くなります。そうなったら、一気に上のタナでスパートをかける戦略に切りかえました。
左舷の釣り人の釣果を気にしながら、右舷には非常に釣っている方がいるという噂も耳にし、ドキドキしながらの展開。12時まで自分の釣りに集中し、ストップフィッシングを迎えました。
深追いで掛けた魚は73尾、ヒット後のバラシは5尾前後だったかと思います。サメやシイラのバイトもありましたが(笑)。
50尾以上釣った方々での数量カウントが行われ、最終的に73尾で予選を通過することができました!
11月3日のセミファイナルでは、時期や潮が異なりますが、そちらも全力で挑みたいと思います。
この日の私の戦略
当日の戦略ですが、まとめると以下の通りになります。
ロッドは、極鋭タチウオテンヤSP82Sー185を使用。極鋭 タチウオテンヤSP EXではなく、深追いさせるために、食い込み性能の高い1本をチョイス。
テンヤは、今秋の新作の船タチウオテンヤSS TG。タングステン製のテンヤです。カラーはゼブラ系をメインに使用しました。
エサは、手返し重視のサンマ。身持ちをよくするために塩、アミノ酸で加工したものを使用しました。
確実に頬に掛けることができるように、しっかり追わせてからのフッキングを意識しました。そうすることで、MAXで巻き上げても、バラシが少なく、安心です。
水深が深いので、フックはAH(auto hooking)がメイン。半遊動のAHタイプを使用すれば、バラシが激減します。
普段以上の釣技を、本番では出せないです。自身にできる最大の準備と、1尾1尾を丁寧に釣ることを心掛け、最後まで諦めない集中力の持続を意識しました。
きくりんのテンヤタチウオタックル
・ロッド:極鋭タチウオテンヤSP82S-185AGS
・リール:シーボーグ100J
・ライン:UVF PEデュラセンサーX8EX+Si3・2号200m
・リーダー:ディーフロン船ハリス8号
・テンヤ:船タチウオテンヤSS TG