京都府宮津・養老大島の宮津丸では、毎年秋から春先に恒例の出船プランとなっている「湾内根魚五目」が始まりました。
この湾内根魚五目釣り、例年11月から春まで宮津湾口~湾内への近場のポイントへの出船となりますが、開幕初期はそれまでは禁漁だった数多くのポイントが解禁となるため、40cm前後の大型ウッカリカサゴを始め、アコウやヒラメなど、どれもが型揃いで美味な根魚たちが狙えるのが魅力です。
しかも、出船は10時とゆったりで、帰港は15時頃。
そして、料金は1人8000円(エサ、氷付き)とリーズナブルです。
そんな「安・近・短」で、釣果も十分期待できる、お得な釣りを取材してきたので紹介します。
シケ直後で食いは渋めも狙いの良型、大型根魚が登場!!
出掛けたのはシケ明けの11月初旬。
前日までのシケで、午前中は大きなウネリが残っていましたが、釣り場は港からほんの20~30分の近場。
冬場の北西風が吹く日でも、比較的出船ができるのも魅力です。
この日は、湾内根魚五目便のシーズン出船2日目。今期の初出船日には、ウッカリカサゴの40cm前後が全員に釣れたほか、25cm前後のレギュラーサイズをまじえて、クーラーは満タン近くになったそうです。
そう、この湾内根魚五目は、「安近短」だけでなく、釣れる魚も、その魅力のひとつなんです。
宮津丸の岸本船長いわく「シーズン初期は、解禁になったポイントを攻めることができるので、特にウッカリカサゴの大型(40㌢前後)が高確率で狙えますよ」。
ほかにも、アコウやヒラメなどの美味な魚が多彩に狙えるので、根魚ファンだけでなく、美味しい魚が釣りたい人には堪らない釣りです。
船で配られるエサはホタルイカですが、「大型を狙うなら、アタリは減るけど、大きいエサが効果的」とのことで、この日も釣り人各自が大型狙いのエサを用意していました。

▲船で配られるエサのホタルイカは、胴体と足を分離して、目と目の間の部分に針をチョン掛け
そのエサを見ると、根魚の定番のサバやサンマの切り身に、アジやイワシなどの小魚。

▲小アジ

▲イワシ

▲サバの切り身
ここへ通う常連に話を聞けば、「(養老漁協の)定置網漁がある日は、出船前に仕分け中の魚を安価で買うことができるよ」とのこと。
エサ用の豆アジや小サバ、ウルメイワシなどの小魚を、朝に漁協の販売所で仕入れた人もいました。
さて、出船してしばらくの、水深45mのポイントで開始の合図が出ると、トモでいきなり竿が曲がります。
小アジの1尾掛けにヒットしたのは、25cm級のアコウでした。

▲船中ファーストヒットはアコウ
ポイントを過ぎると、すぐに仕かけを上げて、次のポイントへ。
船長が「(11月に解禁された湾内のポイントは)100カ所以上ある」と言う、まだ手付かずのサラ場のポイントを、テンポよく狙っていきます。
この日のガシラやウッカリカサゴなど根魚のアベレージは、20~25cmとやや小型が主体でしたが、終盤には37cmのウッカリカサゴもヒットしました。

▲25cm前後がアベレージサイズ

▲ウッカリカサゴは37cmが当日の最大寸
また、シケでの濁りやウネリで仕かけが安定しない影響か、全体的には食いは渋かったものの、船中ではアコウやレンコダイ、ヒラメなどの美味な魚も、いろいろと登場しました。

▲40cmオーバーのアコウも登場

▲レンコダイもよい日には数が上がる

▲生きアジを持参してきた人は見事ヒラメの55cm級をゲット
まだ解禁間もない京都府宮津の「湾内根魚五目」釣り。
型揃いの美味な根魚を、手軽に狙うにはイチオシの釣りです!