2024年11月16日17日、三重の鳥羽にて行われた「第34回JFT全日本チヌトーナメント」。
この大会は、全国から精鋭が集まり、トーナメント形式で釣り上げたチヌの尾数で勝敗が決まり、優勝者を決めます。
今回は64名の釣り人が集まり、2日間掛けて試合が行われましたので、その模様を記者目線でお届けしたいと思います。
当方、この釣りに関しては、ほぼ無知であることを先にお伝えしておきます。
第34回JFT全日本チヌトーナメント 初日
午前6時。出場者は順に船に乗り込み、筏へ渡っていきます。
全部で4つの筏に16人ずつ分かれて乗り、1対1の勝負を行います。初日は3回戦まで行われ、ベスト8まで決まります。
試合形式は、2時間のチヌの尾数勝負。スタートから1時間後に左右の釣座を交代し、釣座のハンデをなくすルールです。
なので、単純に実力が試される試合形式となっています。
かかり釣りと言うと、何となくダンゴエサをイメージしますが、今大会では全員がサシエのみ。ダンゴは、ポイント作りのため投入していきます。
皆さんダウンショットリグやフリーリグのような仕掛けに、タングステンのシンカーで、速く仕掛けを下ろしていく戦法のようです。
対戦相手との駆け引きも重要とのことで、話を聞けば聞くほど、この釣りの奥深さを感じられました。
こちらが初日を終えて、ベスト8が揃ったトーナメント表です。赤字で尾数を記入しているのですが、右上の3回戦。梶原選手と正木選手の試合は何と50尾同士で、長寸勝負になったとか。
2時間で50尾は凄すぎる。
前回優勝者の山本選手、準優勝者の谷選手も順当に勝ち上がり、翌日も楽しみです。
最終日 2日目
最終日は、選手全員がひとつの筏に乗り、勝負していきます。記者含め、撮影班は、真向いの筏に乗り、正面から撮影することに。
最終日はピリピリムードで、皆さん真剣です。
エサ取りのアジやフグ、メッキなどにも邪魔されながら、カーブフォールやフリーフォール、またバーチカルに落としたりと状況に合わせ、探っていました。
これまでの経験や練習で得た、引き出しの多さも重要となっているのでしょう。
優勝者は…
2日間の試合を終え、見事優勝したのは、前回準優勝だった谷選手でした。
実は、谷選手は今年静岡の清水港で行われた王座戦でも優勝しており、今年2冠に輝いたとのことです。
やはり見ていても、常時安定して数を伸ばしており、波が少なかったように思います。というか、記者からすると全員スゴすぎるんですが…。もう異次元です。
チヌだけ1魚種を狙う、この釣り。
深すぎます。